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職業病・思わずやってしまう疲れること

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通訳・翻訳者リレーブログ

突然ですが、仕事柄、気になって仕方がないこと、気がついたらやってしまっていること、みなさん何かありませんか?

私の場合、例えばお勝手に立っている時や、お風呂に入っている時でも、それまで書いていた原稿が気になり、頭の切り替えが出来ないことがあります。
“あっ、そうだっ、あそこにはあの単語をハメれば、上手く流れるな!”…などと閃いてしまったが最後。もう大変です。それまでやっていた作業を放り出し、或いは裸のまま飛び出し(ン?)、原稿書きに戻りたくなります。

それから外出先で、例えば電車内の吊り広告や街中の看板に、“このフレーズ美しいなぁ!”などと、こころ踊るような言葉や文章と出会ってしまったり、“これは英語で何と言うのだろう?”と、分からないことが出てくると、居ても立ってもいられなくなります。

夢の中で何かが閃き、“早く目を覚まさせてくれ〜! 上手い文章が書けそうなんだよ!!”と、ドタバタ身悶えることもあります。
これ、ほんと。

そう、だから、ベッドの横、仕事机の上、食卓の上には、メモ帳を置いています。外出時にも、ミニメモ帳&ペンを肌身離さず持っています。
そうして原稿書き用に、対訳や翻訳用に、“気の利いた”単語やフレーズや訳文などが頭に浮かんだり、気になることが出てきたら、その場で即、書き出しています。そうしないと、次の瞬間には、忘れてしまうことが多いですからね。
あっ、自宅トイレの中にも、メモ帳を置いている友人もいます。私はそこまではしていませんが、でもその気持ち、よーく分かります。

あぁ、もう、病気ですよねぇ、ここまでくると…。

あとは……
外出先で“ヘンな”英語を見ると、気になって仕方がありません。
店で、“妙な”英語がプリントされている、タオルやバッグなどに遭遇すると、店員に抗議したくなりますし、“メチャクチャな”和製英語が書かれたTシャツを着た人を見かけると、その人を追い掛けて、あれこれ説教したくなります。

そうとう厭味なオンナです…。

って、そんなこと、実際には一度もやったことはありませんが。いまのところ。
でも、“FXXK ME PLEASE!!”と、大きくプリントされたTシャツを着た、純粋そうな女の子を目撃した時は、さすが“こりゃ、なんとかせねば!”…と思いましたが。結局その時も、失神しかけたものの、何もお助け出来ませんでしたが。
あの娘、今頃ご無事だろうか…。

曲づくり担当のミュージシャンにも、こういうことしている人、多いんですよ。いえいえ、“FXXK MEを追い掛けて説教”…ではなく、“メモ魔”の方ね。
“ノートやレコーダーは、自宅数カ所に置いてあるし、外出時には必ず持ち歩いている”…と。“夢の中で歌っていたメロディーが、そのままあの名曲になった”ということも良く聞きます。ワクワクしますよね、そういう話を聞くと。

そうそう、先日『スィーニー・トッド』を観たのですが、この映画、もうはっきり言って、疲れました。いや、内容がどうの…ではなく…。
これ、ロンドンに実在したといわれる、殺人理髪師についての物語でして、主人公演じるのが、我がジョニー・デップさま。そうして監督は大好きなティム・バートン氏。そう、『シザー・ハンズ』『スリーピー・ホロウ』『チャーリーとチョコレート工場』などでタグを組んだふたり。病みつきになるような、独特の世界を描く、史上最強コンビ。そりゃもう、観るっきゃないっしょ!
でもこれ、ミュージカル仕立ての作品なんですよね。いやぁ〜、うかつでした。
そう、思い切りヤラかしちゃいました。ジョニー・デップさまが歌う曲の歌詞を、頭の中で訳しまくり…ですよ、気がついたら、もう…。
はい、作品の最初から最後まで、ずーっと、頭の中を日本語訳がグルグルと…です。
そう、歌詞対訳作業が大好きな人間にとり、ミュージカル映画は、身体にとーっても悪いんですよねぇ(笑)。

…と、あれもこれも、楽しいけれど、でも疲れます。ほんと、どっと疲れます。でも、疲れるのですが、だけど、ゾクゾクするほどに、楽しくもあったりするのです。嗚呼。

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高校までをカナダと南米で過ごす。現在は、言葉を使いながら音楽や芸術家の魅力を世に広める作業に従事。好物:旅、瞑想、東野圭吾、Jデップ、メインクーン、チェリー・パイ+バニラ・アイス。

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