いやぁ〜、春ですねぇ
春先の陽気になると、少々落ち着かなくなります。焦り始めます。
そう、この季節を全身で感じると、“あぁ、確定申告だっ!”…と、身体が自動的に反応し、気が重くなってしまうのです。
それにしても、不思議なものです。
ちょっと前までは、雪が降っていたのですから。その度に、“これでちゃんと春になるのかな?”と心配になるのですが、でもこうして春がめぐって来るのですから…。
それだけでも、ちょっと感動しちゃいます。
で、そう、確定申告。フリーになってからこの方、申告書は自分で作成し、そうして税務署へと足を運び、直接提出しています。
“そんな面倒なことせずに、専門家に任せて、郵送しちゃえば良いのに”と、友達等にこれまで何度言われ、“知合いの税理士さん”を、これまで何人紹介されたことか…。
でも、良いんです。
これ、私にとっては、新年度を迎える為の、“儀式”のようなものですから…。
で、今年も半日かけ、ウンウン唸りながら作成。そうして先日、無事提出して参りました。
いつもどおり、地味な格好に着替え、必要書類等詰まったデイ・パック背負い、ラブリーなカラーのマウンテンバイクのタイヤ&チェーンを確認した後に、いざ出陣!
まずは、バス通りを一直線、最寄り駅まで。そうして欅並木の美しい神社を走り抜け、次の駅を左に見つつ、アップダウン激しい道のりを、自由自在にギア・チェンジしながら、一気に疾走します。
途中に、あたり一面が畑という、美しい地帯があるのですが、今年はそこで可笑しなカカシ達を発見。それぞれが個性溢れるファッションに身を包み、道に向かい一列に整列した、これはカカシ・ファミリー…か? カメラを忘れてしまったのが、ちょっと悔やまれます。
そうして現場へ到着。これでおよそ25分。
春の風を浴び、春の匂いを感じながらの、実に心地よいサイクリング・コースです。
中はいつものように人・人・人。列の最後尾に並び、待つこと30分弱。
専門の方に2-3確認した上、数か所に捺印し、提出コーナーへ行き、受領印を貰い、そうしてお勤め御苦労さん。
そこですべて完了!
ちょうど両手を挙げ、思い切りテープを切り、ゴール・インしたような心境。安堵感で満たされます。
さてと、帰り道ですが、畑地帯にさよならし、アップダウン激しい道を駆け抜け、境内を通り、まずは途中の最寄り駅まで戻ります。
そうして駅前ビル1階イベント会場を覗いたところ、ちょうど“エスニック展”を開催中だったので、いったん愛輪を止め、中へ入ります。
トルコ、エジプト、バリ、ハワイなどのアクセサリー、バッグ、小物、絨毯などの展示販売で、その中のイラン・コーナーの、大小色鮮やかなクリスタル玉が、1本の釣糸で繋がった物に、目を奪われます。カーテン・レールなどに吊るし、陽に照らされたその時々の、美しい光線や色合いを楽しむのだとか。なんてロマンティックな! しばらくうっとり眺めていました。が、(先週このブログ登場の)ウチのネコX2が、これを黙って見逃してくれるワケなどなく、一瞬の内に悲惨なことになりそうなので、購入するのは断念。
しかし出口近くのトルコ・コーナーで、“ナザールボンジュゥ”(メドゥーサの碧い目のお守り)のピンを、トルコの人に貰い、ちょっと幸せ気分に…。
さぁ、そろそろ昼御飯の時間です。いつもはその近辺で、“豪華フルコース”を、その時々の気分でゆっくり頂きます。
で、“今年はどうしようかな…”と考えたのですが、あまりに気持ちの良い1日だったので、そこに留まらず、再び愛輪に跨り、バス通り沿いを走り、自宅近所を通過し、そのまま向こう側の駅へ。その間およそ20分。
そう、ウチは某私鉄&JR、2つの駅の間に在るのです。
途中、バレリーナの格好をした(…させられた)ブルドッグ犬に遭遇。ちょっと“不思議な絵”だったので、マウンテンバイクを止めて眺めていたら、飼い主がニコニコ挨拶してきたので、こちらも笑顔で返しました。が、うーん、その愛犬の格好、ちょっと微妙です(笑)。
で、そう、昼御飯。
夜は南米料理と決めていたので、“昼はちょっと軽めにいこう”…ということで、お気に入りの“塩ラーメン専門店”で、“塩ラーメン&ギョーザ&チャーハン・セット”を注文。今年は少々ライトです。でもそんなの関係な〜い! “コース”であることには違いない。
その後、駅ビル内の洋服屋を細かくチェック。結局、値段が手頃&雰囲気が好きな、某スペイン発ショップで、ポップなTシャツを5-6枚まとめ買い、それから雑貨屋で、風呂用グッズを幾つかと、ポップな色味のマニキュアを購入。
最後に、駅近くの喫茶店に入り、大好きなミルクレープ&カプチーノを注文。そうしてiPODを聴きながら、読書です。
音楽は、先日頂いた平井堅さんの最新作『fakin’ pop』&ケミストリーの『Face to Face』。最近はこの2枚を行ったり来たり、リピート状態。どちらも最高に素敵です。
本は、『見えないドアと鶴の空』(白石一文)を終えた後に、『死神の精度』(伊坂幸太郎)を読み始めます。
そうやってソファーに深々と座り、ゆったり2時間ほど。
その後、帰路に就きます。
温かく柔らかなこの季節。
桜の蕾も膨らみ、いまにも開花しそう。
新しい世界へと続く扉が開く、そんな予感するこの“儀式”、そうしてこの季節が、私はとても好きです。