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I Left My Heart In 立山連峰〜♪

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通訳・翻訳者リレーブログ

白銀の世界&顔が割れるほどの寒さが、もうたまらなく好きな私は、東京の冬では物足りず、こころはいつも不完全燃焼。
と言うわけで、先日、行って参りました、雪の立山連峰まで!

トロリーバス、ケーブルカー、ロープウェイを乗り継ぎ、扇沢⇒黒部ダム⇒大観峰、そうして目的地の室堂平へ。
昨年11月上旬の閉山直前、薄っすら雪積もり始めた頃にも、訪れているのですが(詳しくは2007年11月7日付ブログを)、今回はアルペンルート開通当日です。
しかし、気になるのが同日の天気。予報はずっと“雨”。いつ見ても、何処の予報を見ても、“雨・雨・雨”!
なので、半分諦めモードで、室堂平を目指したのですが、午後2時頃に到着し、視界に連峰が現れた瞬間、思わずのけ反っちゃいました。
そう、雨どころか、視界限りなくゼロ。正確に言えば、真っ白け。物凄い雪・霰・嵐だったのです(笑)。

となると、せっかく初日を迎えた“雪の大谷ウォーク”は、どうなるんだ? それを楽しみに来たと言うのに!
とても心配になりましたが、結局、猛吹雪の直後に、いきなり晴れ上がったり…と、まさに“女心と山の天気”。ですから、その合間を縫っての雪山散策です。
しかしまぁ、鼻は出るわ、涙は止まらないわ、顔は痛いわ、指先凍り掛けるわ…で……頭の中ウニウニ、もうウットリ眩暈しました。

↑ そそり立つ雪壁、最も高い所は約18メートル。除雪作業に約1か月!

今回泊まったのは、日本最高所の“ホテル立山”。別名“星降る宿”。日本で最も星々に近い宿…。
除雪作業を始めた当初は、ホテル6階分、まるごと雪に埋もれていたのだとか!
マイナス20度は当たり前の、雪国カナダで、人間形成の大事な時期を過ごしてしまった私には、こりゃもう、たまりません。雪の壮大さ、自然の驚異に、言葉もありません。
美しい雪山に囲まれた、雲間に浮かぶ、夢のような空間です。

それにしても、夜通し、窓に吹き付ける風と雹と霰と雪嵐の音の、ヒューヒュー凄まじかったこと!
従って、肝心の星たちは、“かけら”すら見えず。
とても楽しみにしていた“御来光を拝む朝ツアー”も、残念ながら中止。

でもまぁ、これでいいのです。やり残したこと、思い残したことが何かあれば、近い内にきっと、また訪れる機会に恵まれるでしょうから…。

↑ 標高約2450メートルの地に建つ“ホテル立山”。5年の歳月、平地の約3倍の建築費を掛け、建てられたのだそうです。

翌朝、窓の外にある温度計を覗いたら、なーんとマイナス3度! お〜、本日もとてもラブリーな一日の予感です〜!
朝食をとった後、ひたすら大谷・雪山ウォーキング。
無限に広がる白銀の世界、そうして4月とは思えないような寒さに、再び脳味噌ヨレヨレ、失神するほどに大興奮。

いっそのこと、此処にしばらく住んでみようかな。バイトでもしながら、何とか…と、ふと考えたりもしました。原稿書きだけなら、パソコン一台で、何処に居ようと、何とか仕事は出来るしね。
いや、雪嵐の中に佇むカカシ…と言うのが、一番気持ち良いかも…などと、妄想も膨らむ一方。

↑ 周囲の木々もこのとおり。まるで墨絵の世界。とても幻想的。

帰り道、薄っすら雨雲に覆われた、立山連峰、妙高山、黒姫山も、非常に神秘的で美しかったこと!
そう、天気はずっと、曇り時々雨。
でも、今にも雨が降りそうな空色って、とても素敵。私は大好きです。

↑ 北アルプス上空に顔を見せてくれた満月。美しきブルーモーメント。

と言うことで、
この数日間、見渡す限りの銀世界、雲・雪・山に囲まれた地に滞在し、
ひたすら歩いて、ひらすら観て、ひたすら澄んだ空気を吸って、自然を愛でていました。

そうして東京に戻り、いまパソコンに向かいながら、心はまだ立山連峰。
此処はこんなに暖かいのに、同じ日本に、あのような銀世界が残っているとは、ちょっと不思議&嬉しい感覚です。
この国にも素敵な地が、たくさんあるんですよねぇ〜。

私の“日本の美・発見の旅”は、まだまだ続きます。

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高校までをカナダと南米で過ごす。現在は、言葉を使いながら音楽や芸術家の魅力を世に広める作業に従事。好物:旅、瞑想、東野圭吾、Jデップ、メインクーン、チェリー・パイ+バニラ・アイス。

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