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人生で大切なものはすべて人との出会いの中にある

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通訳・翻訳者リレーブログ

“同じ世界でずっと仕事してこられた、その理由や原動力は何だと思うか?” “仕事をしていて、最も幸せを感じる瞬間は?”

これ、インタビューの中でよくする質問であり、私自身もたびたび聞かれること。

私の場合、答えは明白:

ずばり…… “人との出逢い”。

そう、この仕事をしてきたお陰で、色々な世界の第一線で活躍し続けている、才能溢れる人たちとの出逢いに、とても恵まれています。

芸術家…表現者…職人…裏方……
ミュージシャン、作曲家、グラフィック・デザイナー、レコード会社ディレクター、渉外担当、マネージャー、プロデューサー、エンジニア、プロモーター、ローディー、舞台演出家、衣装デザイナー、批評家、編集者、記者、随筆家、印刷屋、書籍デザイナー、漫画家、学芸員、写真家……。

それぞれの世界のこと、経験してきたこと、興味深い裏話、そうしてたまには愚痴…。折々に色々な話を聞かせてくれます。

その世界の第一線で活躍し続けている彼等ですから、これまでの道のりや、仕事に対する姿勢や拘りは、それはもう半端ではありません。
人として、そうしていち通訳翻訳家として、とても刺激になりますし、色々と学ばせて貰っています。

仕事を始めた頃には、想像もしなかったような人たちと、こうしてめぐり会い、そうして想像もしなかったような世界に、こうして触れる機会に恵まれている幸せ……。

言うまでもありませんが、やっている仕事そのものが大好きですし、心底楽しみながら取り組めています。しかしそれ以上に、この仕事を通して出会う人たち、こうした“人との触れ合い”は、言葉では表現し切れないほどに、とても素敵。これほどワクワクすることは、他にはありません。

人と人とが、繋がっていくさま。人生の中の出逢いの瞬間、素敵な“縁”に、とても不思議なものを感じます。

               ***

↑ せんべい屋の前で、しっかり店番をしていた子。
シカ@奈良公園

昨年末、念願の一眼レフカメラを手に入れました。一眼レフは、前々から欲しいとは思っていたのですが、でもなかなか決心できずにいたのです。
そんな私の背中を、思い切り押してくれたのは、周囲のプロ写真家たちでした。購入時にも、色々とアドヴァイスしてくれました。
撮ったものに対して、あれこれ批評してくれているのも彼等。“自分の好きなテーマを探して、それに拘ることで、撮ることがもっと面白くなる”ということも、教えてくれました(因みに、素敵なテーマをひとつ、今回の奈良の旅の中で、見つけてきました!)。

↑ こうして日向ぼっこするノンビリ屋もいれば、ダイビングしたり、コイと泳いだりするアクティヴな子たちもいました。
カメ@猿沢池

この2枚に関して言われたのは、フレーミングのこと。
シカの耳、それからカメの足が欠けているのが、とても惜しいと。或いは逆に、思い切りアップにしてしまうのも良い…とも。
あぁ、なるほど! 目から鱗。

↑ 上空をカーカー飛び交うカラスを、ボーッと見上げたり、横を泳ぐカメやコイたちを、ボーッと眺めたりしていた子。いつもひとりで行動している、凛としたこのシラサギたちに、私はシンパシーを感じ、無性に好きなのです。
シラサギ@猿沢池

“これはなかなか良く撮れている”…と言われた1枚。
ぺこたん、おだてりゃ木に登る。褒められて伸びるタイプなので、このひと言は物凄く嬉しかったなぁ…。

                ***

長年その世界の第一線で活躍している、魅力溢れる“凄い”プロの人たち。
その彼等がこんな私と付き合ってくれるなんて、こんな贅沢なことはありません。本当に本当にありがたいことです。
これを“当たり前”だと思い始めたらお終い、どんな時にも、感謝の気持ちだけは忘れてはならないと、いつも肝に銘じています。

人との出逢い、繋がり合い。縁。
それは仕事そのものや、それを通して経験できること以上に、とても尊く、かけがえのないもの。
それこそは、日々の仕事の原動力であり、やる気の元。幸せ感じる瞬間。
私の宝なのです。

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記事を書いた人

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高校までをカナダと南米で過ごす。現在は、言葉を使いながら音楽や芸術家の魅力を世に広める作業に従事。好物:旅、瞑想、東野圭吾、Jデップ、メインクーン、チェリー・パイ+バニラ・アイス。

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