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日々、ドキドキしていますか?

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通訳・翻訳者リレーブログ

同じスポーツでも、実際やるのは、数がごくごく限られてしまいますが、でも観るのは何でも大好き。大きな試合は殆どすべて…と言っても良いほど、テレビ観戦しています。そうしてその時々により、にわかファン&にわか解説者になり、画面に向かって、あれこれ喚いています。
ようするに、ありがちなタイプのオンナであります。

もちろん、大リーグ・オールスター戦も。
今年は、イチローが先発出場し、オバマ大統領が始球式を務めることになっていたので、最初からライヴでテレビ観戦していました。

でも結局、一番印象に残ったのは、始球式でも試合そのものでもありませんでした。

それは試合終了後、オバマ大統領が選手を労いに、ロッカールームへやって来た場面。一列に並んだ選手と、ひとりひとり握手をしながら、言葉を交わしていたのですが、イチローには、その辺に転がっていたボールに、いきなりサインをしたのです。
その時のイチローの表情と仕草と言ったら!
もう、まるで子供のようでした。
“凄いオーラを感じた”…と、その後のインタビューでも、興奮しながら答えていましたっけ。
彼のような選手でも、そんな思いに駆られる時、そんな相手がいるのですね。

ほんの2-3分の映像なのですが、でも数時間にも渡る試合よりも何よりも、とても印象深い、とても素敵な瞬間で、思わず“いいなぁ”と見入ってしまいました。こころ温まりました。

キャリアがどんなに長くなろうと、どんな偉業を成し遂げようと、どんなに年を重ねようと、そういう“ワクワクする思い”を失っていない。
ステキです。

それから先日、連夜夢中で観ていたのは、全英ゴルフ。
予選で、石川遼選手と“あの”タイガー・ウッズが一緒に廻るのですから、今年は特に、見逃すわけにはいきません。

試合後の彼の言葉もまた、とても堂々としていて、印象に残っています。
“前日はよく眠れた”。
“タイガー、歩く姿勢がとても美しかった”。
神経が高ぶるあまり、眠れないなんてことはないのですね。それどころか、憧れの舞台でプレー中に、憧れのひとの後姿を眺める余裕すらあるとは! 頼もしい限りです。

それにしても、ずっと観てきた、憧れのひとと一緒に廻れるなんて、どんな思いがするのでしょう。こんな幸せなことはありませんよね。
いいなぁ。

今回は結局、途中で崩れたりと、結果は出せませんでしたが、それでもこの経験は、必ず将来の財産になっていくと思います。がんばれ。

しかし、今年の全英オープンの主役は、やはりトム・ワトソンでしたね。
ただ、あれだけのベテランでも、集中力が切れる瞬間があり、いったん切れると、どんどんダメになってしまうこともあるのですね。ちょっと驚きました。
それにしても、御年59歳。いい顔になりましたね! 若い頃よりも断然ステキです。
長いキャリアと数々の経験、人生の中の貯えが、こうして結果に現われる世界は、本当に魅力的に映ります。
あぁ、6回目の優勝、観たかったなぁ…。

経験を積むことの意味や重みを考えながら、一歩一歩を丁寧に歩んでいきたい。
そうしてどんな時にも、初心を忘れずに、日々ドキドキしていたい。
そんなことを強く思った、ここ数日間のスポーツ観戦でありました。

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高校までをカナダと南米で過ごす。現在は、言葉を使いながら音楽や芸術家の魅力を世に広める作業に従事。好物:旅、瞑想、東野圭吾、Jデップ、メインクーン、チェリー・パイ+バニラ・アイス。

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