本年もどうぞよろしくお願い致します。

お正月休み——
数日間ボーッとしていました。〆切もメールも電話も忘れて、ゆったりゆっくり過ごしておりました。
自分を一度空っぽにし、静かに去る年を振り返り、来る年に想いを馳せながら、気持ちを新たにできる、日本のお正月は、やはり良いものですね。

カウントダウン——
少し前までは、東京ドームで仕事も兼ねて、大好きなHR/HMアーティストたちと、年を越していました。そうしてそういうイベントがない年には、何処か海外で過ごしていました。ところがここ数年、東京ドームは邦楽陣に独占され、その上ギリギリまで原稿書きがある関係で、ここ都内自宅テレビ前で、紅白歌合戦＆ゆく年くる年を観るのが、恒例行事となってしまいました。
で、紅白歌合戦。私の中のハイライト、今回はスーザン・ボイルさん＆福山くん。
その後の除夜の鐘。素敵です。特に雪国のお寺。いいですねぇ。

年賀状——
書くのも好き、受け取るのも好き。
1枚1枚を眺めながら、年中逢っているひとのこと、何年も逢っていないひとのこと、そのひとそのひとのことを考える瞬間が、凄くいい。“ああ、懐かしいなぁ。元気そうで良かった”“このひととは今年、どんな仕事ができるのだろう”“このひととは、久しぶりに会えるかな”…。
メール年賀が増えつつある昨今ですが、今でもこの紙の感覚…葉書状が、やはり好き。

初夢——
場所は、中高時代に住んでいた、南米某国の自宅。
雑誌社時代の友人の愛犬“まさこ”が、庭で走り回っているので、“えっ？　なんでここにいるん？”…と思っていたところ、そこへ友人がやってきて、“向かいの家に引っ越してきた。よろしく！”…とニコニコ言うではあ〜りませんか。
ああ、“会おう、会おう”と言いながら、なかなか会えないでいるので、“いい加減にしなさい！”…という、神の声だったのだと思います。

初メール——
上記の友人へ。目が覚めた直後に、メールを入れました。

初テレビドラマ——
『竜馬伝』（NHK）。
大河ドラマを観る気になったのは、物凄く久しぶりのこと。いや、もしかして初めてかも知れません。
福山くんが表現する、新しい坂本竜馬像。今後の展開が楽しみです。

初小説——
『天国への階段』（白川道）。
数年前に大ヒットした作品。誰かに勧められたのか、アマゾンで発見したのか、まるで覚えてはいないのですが、そのタイトル（ツェッペリンの名曲！）にソソられ（実際そこから取られたようです）、しばらく前に購入したものの、読まずに部屋に積んであった作品。
読破後しばらく立ち上がれなかったのは、何の小説以来でしょう。とても久々のこと。
登場人物の描き方は半端ですし、エンディングは、“これで良いのか？！”という感じですし、“大好きな東野圭吾氏だったら、もっと凄い小説に仕上げただろうな”…とも感じましたが、でもまぁそれはさて置き…。骨太な小説、とても読み易く、上下巻（文庫は上中下巻）を、一気に読んでしまいました。
“自分の心に背いてはいけない。打算的に行動してはいけない。自分の心に正直に生きないと。でないとせっかくの人生、もったいないよ”。そんな声がこの小説から、ちょっと聞えてきました〜。

目標——
と言うわけで、今年も構えず、余計なことは考えず、自然体でいきます。
1か月に本を何冊読もうとか、単語を幾つ覚えようとか、何キロ歩こうとか、そういう目標を定め、自分を追い立てるのは、自分には合っていない。焦り慌て、心がパンパンになってしまうだけ。その反動で、何かに“癒し”（ああ、嫌な言葉！）を求めたり、他者や書物に“救い”を得ようなんてこと、それだけはどんなことがあっても、絶対に嫌ですから。
心に余裕がなくなってしまったら、発想の泉は枯れ、音楽関連の仕事など、務まりません。
過去を振り返ってみても、思いもしなかったことが、思いもしなかったことへと繋がり、思いもしなかった、素敵な経験をしています。予想外のところで予想外のことが起こり、予想外の展開になる。それこそが、人生の面白いところ。
ですから今年も引き続き、内なる声に耳を傾け、直観を大切に、時の流れに身を任せ、やりたいと思ったことを、やりたいと思った瞬間に、やりたいと思います。人との出会いを大切に、感謝の気持ちを忘れずに、1日1日を、気持ちよく過ごしたいと思います。

さて今年は、どんなアーティスト、どんな作品との出会いがあるのでしょう。どんな心躍る瞬間が待っているのでしょう。
とても楽しみです。

皆さんにとり、幸せに満ち溢れた、素敵な1年でありますことを！