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日本ダービー&鎌倉あじさい寺めぐり
父は鎌倉原人である。いまも親戚御一行様の大多数は、あの辺に棲息している。実家は駅近くの和菓子屋だ。そう、和菓子職人。なんて素敵な響きなのだろう! 長年うっとり想っていた。店は、残念ながら数年前、叔父の代で閉めてしまったが。
とにかく…
そんな鎌倉原人の娘である。にも拘らず、鎌倉のことを、ほぼ何も知らない。
行くのは、用事がある時だけ。つまり法事とか、まあそういう類いの集まりだ。叔父の家(=つまり和菓子屋)に直行し、その用事(=つまり法事。たいがいは)が済んだ途端、何処にも寄らずに直帰。そう。行ったとしても、自宅&親戚宅の往復のみ。ずっとそんな感じだった。そんな機会ですら、最近では、消滅しかけている。
美しい古都鎌倉。近くに在りて遠い地。
鎌倉原人とのハーフ、なのに。なんてもったいない話なのだ。ずっと、気になっていた。いつかはゆっくり、廻ってみたい。いや、廻らねばならない…と。
でも、この腰はそうとう重く、言うことなかなか聞いてくれず。
それが先日、めでたく実現の運びと相成った。いまがまさに見頃の、あじさいを愛でに。それも、鎌倉生まれ&鎌倉育ちの従姉妹と。こころ強い旅友を得て、やる気断然出てきた。
さっそくその旨を、鎌倉原人の父に伝えた。すると、さらり返されてしまった。”あじさいなんて、ここ20年くらい前から騒ぎ出したこと。昔からあるもんじゃないんだよ”。
でも、それでも、いま有名なのは確か。それを口実にふらり、行ってみるのも良いと思った。
で、せっかくだから、1日ゆっくり散策したい。だから、”朝10時に鎌倉駅ね”。従姉妹とそう約束した。そこから江ノ電に乗り、まずは長谷寺だ。その後は、のんびり歩きながら、鎌倉ヘ向かうか、北鎌倉方面を散策するか。とにかく、”任せたよ!”と、土地勘ゼロのわたしは、従姉妹に全面おんぶ&だっこ、することにした。
と言うことは、8時頃に家を出ないとな。と言うことは、起床は6時半だ。でも苦しゅうない、楽しい遠足の為なら。
と、いきなり当日――
予定どおりに早起きし、予定どおりに家を出て、予定どおりの電車に乗り、予定どおりに経由駅に着いた…までは良かったのだが……
横須賀線に乗り換えようとしたら、
ホームは……人…人…人…人!!
ど…どうしたんだ?!
と思っていたら、慌ただしい駅内放送が。
……って、
鎌倉に着くまでのこの話、長~~くなってしまうので。
ひとまず、その前に……
◇◇◇◇◇◇◇
話はかわって…
まずは、わたしの大好物、
先日の東京競馬場で開催の、日本ダービー~東京優駿の話なのである (@^^)/~~~
なんたって、”競馬の祭典”と呼ばれるレース。その盛り上がりは、毎年半端ではなく。そんな中でも特に、今年は本当~~に素晴らしかった!
それをおまけに、な…な…なーんと! ゴール直後の最前列、つまりはフェンス越しに観戦できちゃったのだから。あっ、昨年も一昨年も、その前の年も、そうだったけれど。
君が代…
ファンファーレ…
ゲート開く音…
拍手の渦…
絶叫…絶叫…
大喝采…
威風堂々…
毎度のことながら、
心臓が爆破するかと思ってしまうよ、日本ダービー!
“今日この場にいた人は、本当に幸せだったでしょうね”。
同夜のスポーツ・ニュースで、解説者がしみじみ言っていましたが、”幸せ”だなんて、そんな単純なモンじゃありません。
人生の終わりに、神さまに、
“ぺこたんの最良の瞬間はいつだった?”と聞かれたら、まずは迷わずこの日のこと、思い返しながら、彼にとくと伝えるでしょう。
うふふっ。
ウィニングラン。
13万人分の大歓声。そこへ戻って来る時…
デムーロ騎手は、静かに涙し、
ドゥラメンテは、誇らしげに胸を張り、
双方の歓び、こちらに伝わってきました。
感動をありがとう。
良いもの見せて貰いました。
本当に、おめでとう!
◇◇◇◇◇◇◇
で、ふたたび、鎌倉あじさい寺めぐりの話です。
そう。
横須賀線に乗り換えようとしたら、
ホームは……人…人…人…人!!
どうしたんだ?!
…と思っていたら、慌ただしい駅内放送が。
“戸塚駅で信号事故。運転再開の目途、現在立っていません”
えっ??
で、しばらく待ったものの、やはり動く気配なく。
結局、5駅ほど先のあの駅まで行き、別のあの線に乗ることに。
そうしたら、
5駅先のあの駅に着いた途端、
“横須賀線運転再開”…なる放送が。
ならば…と、同駅からも出ている横須賀線に、予定通り乗り込んだ。
が、しかし。
ゆっくり動き出したものの、だらだらだらだら運転。
自転車の方が、早いような。まあこれは、そうとう想定内だ。
が…しかし…
2駅進んだところで、完全停止。
はっ??
車内、ざわざわ。
すると、またまた恐怖の車内放送。
“ふたたび戸塚駅で信号事故。運転再開の目途、現在立っていません”
ゲゲゲのゲッ~~~~~~~~!!!!!
同じ駅で、1時間もしない内に、2度も?!?!
ここまでくると、人間もう笑うしかありません。
電車内の雰囲気も、実際そうとう和やかでした。背広姿の人よりも、リュックサック背負った人の方が多く、みん
切羽詰ってはいなかったせいか…?
とにかく。こういう時にパニックにならない、冷静な日本人。そういうところがまた、わたしは無性に好き。などと、改めて思ったり。
で、結局…
さっき乗ろうと試みた、別のあの線にふたたび乗る為、いま来た道を2駅戻り、別のあの線で藤沢駅まで行き、江ノ電に乗り換えて、なんとか無事、長谷寺駅まで。
…と、普段は2時間弱で行けるところ、結局4時間強かかり。
よりによって、たまに出かける時に限って。
でも、なかなか経験できないこと。意外とあっと言う間の4時間強。
が、こうして書きながら、突然どっと疲れが出てきました。
しかし、こういう時はLINEって便利ですね。これがなかったら、従姉妹との待ち合わせ、結局どうなっていたことやら。
と言うわけで、従姉妹と無事会うこともでき…。
いきなり、長谷寺です。
“鎌倉の西方極楽浄土”。長谷観音。
正式名: 海光山慈照院長谷寺
観音山の裾野に広がる境内。下境内には、ふたつの池。その周囲には、回遊式庭園。そうして、上境内へと続く”あじさい路”。約40種、2500株あるのだとか。
そのあじさい、いまが花盛り。よって平日にも拘わらず、こんな凄い賑わい。
見晴台から望む由比ヶ浜。
↓ ↓ ↓
山を登って降りて、ひと通り眺めたら、一気にお腹が空いできました。
それで境内を出て、昼ご飯食べられそうなところ物色。しかし周辺もまた、人だらけ。”鎌倉野菜も良いね”…などと言いながら、しばしふたりでフラフラ。
が、空いている適当な店、なかなか見つからず。結局やっと入ったのは、しらす丼屋さん。
はい、湘南しらす。話題の鎌倉&江の島方面名物。
しかしこれに関しても、前述の鎌倉原人、いつぞや言っていましたっけ。”しらす丼なんて、ちょっと前までは、別に名物でも何でもなかったよ”…と。
まあ、でも、それでも良いではないか。
人が集まるようになったのだし。
それに、なかなか美味でしたよ!
さて、腹を満たしたところで、長谷寺すぐ近くの光則寺へ。
鎌倉幕府5代執権北条時頼の家臣の一人宿屋。
日蓮の佐渡配流に際し、弟子の日朗を監禁した土牢のある地。しかし監視役の光則は、日蓮と日朗を慕うようになり、日蓮放免後に此処に寺を創建。
花の寺、動物供養としても知られています。
↑ ↑ ↑ 資料の丸写し(-_-;)
こちらは、混み具合がちょうど良い感じ。ゆったり観ることができました。
↑ ↑ ↑
日朗らが幽閉された土牢。
本当はもっと廻る予定だったのが、上述の往路のゴタゴタにより、本日の寺めぐりは、此処にておしまい。
長谷~市役所通りを歩きながら、鎌倉裏駅まで。
そこで従姉妹と別れて、ひとりで久々、八幡さまへ。駅から10分あまり。鎌倉と言えば…という、名所中の名所。
父兄弟たちの想い出詰まった太鼓橋、蓮浮かび鯉や亀泳ぐ源平池、突風で倒れた御神木……などを眺め、しっかりお参りもし…。
行きは、人込み半端でない小町通りを、帰りは、工事中で哀しき景色と化している段葛(参道)を。
約1時間散策した後、帰路についたのであった。
鎌倉、本当に素敵なところ。
都内から近く、もちろん日帰り可能。
皆さま、ぜひ一度は!
例えば……
★紫陽花寺めぐりコース
極楽寺駅⇒極楽寺⇒御霊神社⇒長谷寺⇒光則寺⇒寿福寺⇒英勝寺⇒海蔵寺⇒明月院⇒浄智寺⇒東慶寺⇒北鎌倉駅
★北鎌倉散策コース
北鎌倉駅⇒円覚寺⇒束慶寺⇒浄智寺⇒明月院⇒建長寺⇒円応寺⇒鶴岡八幡宮⇒宝戒寺⇒鎌倉駅
などなど、色々な歩き方あり。
江ノ電ワンデイパス”のりおりくん”(600円)で、フラフラ
るのも素敵。
ところで、偶然なのですが…
本日6月16日は、和菓子の日…なのだとか。
祖父&叔父の和菓子屋のこと、懐かしく思い出しながら、いまこれ書いています。
“今度は涼しい秋頃に来て、この続きやろうね。あじさい咲いていなくても、十分魅力的な地だから”…との約束。はい、必ず実行しましょう、真美ちゃん(^.^)
それまでには予習、ちゃんとしておきますから。日本史・日本地理を、まるで知らないことに、今回今更ながら気づき、方々で穴があったら入りたい心境であったから…。
最後に、
本日の花々、色々。