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どんどん増殖し続けています〜

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通訳・翻訳者リレーブログ

モノが増えて大変です。
そのモノたちが、ウチの中、我が物顔でふんぞり返っています。
この勢いでこれ以上、コイツらが増えたら大変なので、最初から極力、ウチに入れないようにしています。

必要のないモノ、すぐにゴミになるようなモノは、最初から買わないようにしています。食料品を買いに行く時は、必ずエコバッグ持参。レジを通った後には、カウンターで開封・解体しながら、その場で捨てられるモノは、即捨ててから帰宅しています。
生活必需品以外のモノは、多くの場合、数日考えから買っています。熟考・研究すること自体が、ひとつの趣味のようなものですし…。

服を観て歩くのは大好き。でもけっして衝動買い・ドカ買いはしません。買う時はとても慎重です。ひと目惚れは、うーん、まあ、ないことはないです。でも、すぐに飽きそうなモノ、ダメになりそうなモノ、着回しの難しそうなモノには、絶対に手を出しません。
そうして何か1枚買ったら、何年も着ていないモノ、今後も着そうにないモノ、型崩れや色褪せの激しいモノを、その分1枚、手放すようにしています。

収集癖のまるでない私が、唯一集めている(…いつの間にか集まってしまった)のは、ピアスです。欲望の赴くままに手に入れ、どんどん増殖しても、自分で自分を許している唯一のモノ。
でもこれらは専用の木箱(縦6枠×横8枠×8段)に、きっちり保存してあります。そうして使用頻度の高いものは、“針金製クリスマス・ツリー”に吊るしてあるので、今のところ何とか収まっています(ときどき猫たちがド派手に倒してくれるので、後始末がまぁ大変なことはありますが…)。

そうして仕事関係。
インタビューや対訳や通訳などの依頼を受けると、そのレコード会社ディレクターや雑誌編集者から、資料となる新譜の音源が、CDRで送られてきます。紙資料やら進行表やら台割やら台本などが、同封されてくる場合もあります。
それらはすべて、仕事が終了した時点で、ハサミを入れた後に処分します。そういうモノを眺めながら、過去の思い出に浸るような趣味は、一切ないですし、仕事でまた必要となった時には、その都度改めて貰えば良いだけですから。

そんなこんなで、ウチの中は、極力キレイに整理整頓しておくようにしています。
それでも、どうにもならないモノもあります。どうしても捨てられないモノ、いや正確に言えば、捨ててはならないモノたちが、大勢いるのです……。

まずはCDたち。
仕事終了後、約1—2カ月後には、完成されたニュー・アルバム(サンプル盤)が送られてきます。インタビューや対訳などで関わるアーティスト(作品)は、月平均8—15人(枚)ほど。その上、自分の担当したモノ以外にも、“これ聴いてみてください”と頂くCDもあります。サンプル盤は、第三者への譲渡は認められていません。そうして自分の仕事が掲載されているモノは、もちろん保存版です。
これらはしばらく、仕事部屋の片隅に積み上げ、ある程度まとまった時点で、外の倉庫へ移すようにしています。

それから、雑誌社勤務時代に作った雑誌。月刊誌7年分+折々に出した別冊たち。すべて私の宝物です。それらは埃を被らない・劣化しない場所に、まとめて大事にしまってあります。

フリーになってからは、毎月5—10冊ほどの雑誌と関わっています。その見本誌が届くたび、自分の担当したインタビュー記事のところに付箋を貼り(ただし読み返すことは殆んどない)、取り敢えずは、仕事部屋の雑誌コーナーへ置きます。これもまた、1年に1度ほどの割合で整理しては、外の倉庫へ移しています。
それから自分のモノ以外にも、友だちの仕事が載っている本や雑誌も、出るたびに手に入れています。これらも言うまでもなく、大事に保存しています。

インタビューを録音しているカセットテープ(はい、未だにテープレコーダー使用)も、とても大切なモノ。これまた捨てるわけにはいきません。
インタビューは、毎月5本—15本ほどあり、それぞれが通常60分以内。それを60分もしくは120分テープに録音しているので、瞬く間に、凄い数になってしまいます。
これらも、ある程度まとまった時点で整理し、外の倉庫へと移しています。

と言うわけで、この“外の倉庫”も、時々整理・掃除しています。
CDは必要に応じて、いつでもすぐに取り出せるよう、分かり易くA—Zの順に並べてあります。
更に、仕事を始めた最初の1年ほどは、まだLPの時代だった為に、それらも数多くあります。しかし現在では、聴くことはなくなってしまった上に、そうとうかさ張るので、普段は触れることのない、最上段に収めてあります。
雑誌&カセットテープは、まとめて詰め込んでいるだけ。それ以上の工夫はしていません・出来ません。
しかし、それでもこの外倉庫もまた、徐々に大変な状態に陥っています。でも、溢れ出した時はその時。先のことは考えないようにしています。取り敢えずは、ウチの中の整理最優先です。

上記諸々の仕事関係モノとは別に、ハードカヴァー&文庫本も、増殖し続けています。
好きな小説家や気になる本は、ハードカヴァーで購入。そうして、よほど“想像を絶するつまらなさ”だったモノ以外は、すべて保存してあります。
一方の文庫本は、繰り返し読みたくなりそうな作品以外は、少しずつ処分させて貰っています。とても気が引けるのですが…。作家&出版社たち、ごめんなさい。

と言う状態なので、本棚もまたパンパン。倒れかけています。が、しかし、新しい本棚を入れる場所の余裕など、まったくありません。よって、もう見た目などは御勘弁、と、周囲の床の上にも、万里の長城よろしく、方々に積み上げたまま・放置したままになっています。
“増やすのはイヤだし、お金もバカにならないので、本はすべて図書館で借りる”…と断言する知り合いも多々いますが、こういう仕事に従事する身、そうして出版に携わる友人も多いので、そんな“食い逃げ”のような行為だけは、どんなことがあっても絶対に出来ません。作り手の思いも、痛いほど分かっているので、そう簡単に捨てたり手放したりも出来ません。
それ以前に、もっと原始的な理由ですが、書店へ行っては、新作を直接物色すること、紙の独特の感触や匂いが好きなので、買うことは、どうにも止められないのです。

と、こうして一気に書いている間にも、宅急便屋さんが、またサンプル盤を持ってきてくれました。うぎゃぎゃっ。

……と言うわけで、部屋の中のモノたちは、現在も凄い勢いで増殖中。こちらの居

所に、どんどん浸食してきています。
そうして私は、“この仕事を続けている限りは、どうにもならないんだわなぁ”…と呟きながら、この世に誕生するのに、多少なりとも加担してしまった、CDやらカセットテープやら雑誌たちに包囲されながら、彼らに遠慮しいしい、何とか自分の居場所を確保しつつ、限られた狭い空間に身体を縮こめながら、本日もまた、原稿書きに勤しんでいるのでR。

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記事を書いた人

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高校までをカナダと南米で過ごす。現在は、言葉を使いながら音楽や芸術家の魅力を世に広める作業に従事。好物:旅、瞑想、東野圭吾、Jデップ、メインクーン、チェリー・パイ+バニラ・アイス。

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