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やっぱり音楽が、たまらなく、好き!!

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通訳・翻訳者リレーブログ

周囲のフリーランサー仲間同様、ゴールデン・ウイーク中は平常営業です。スペイン人→カナダ人→アメリカ人→オーストラリア人→スウェーデン人→ドイツ人→アメリカ人→イギリス人…と、インタビューを行なっているか、インタビューを起こしているか。東京にいながらにして、世界各国を飛び回っています。
そうしてその大方が、“連休明けにちょうだいね原稿”。つまり順番にどんどん、原稿にしていかなければなりません。ですから逆に、GW明けには、ちょっとゆっくりできるような気がします。

そんな日々の中、とても素敵なセリフや言葉に出会えています。

例えば先日インタビューした、“母国以外ではまだまだこれから”のバンドのヴォーカリスト——
“憧れの日本という国の人とのインタビューだし、だいたい外国メディアとのインタビューには、あまり慣れていないし、だからもう緊張してどうにかなりそうだよ!”
……そう連呼しては、ぺこぺこ謝ってばかり。

“音楽を聴き始めた幼年期のこと”を訊ねた時には、一瞬間があったので、“大丈夫かいなぁ”…と心配していたら、“ごめんごめん。緊張してしまって、頭の中が真っ白になってしまって、昔のことを一瞬忘れてしまったよ!”…と苦笑。
でも、とても真っ直ぐで、一生懸命で真摯なその姿勢に、好感がもてました。そういう初々しさは、今後キャリアを積む中でも、失わずにいて欲しいと思いました。話を聞きながら、こちらも初心に帰ったような気がします。

それから、これは音楽ではなく、映画の話ですが…。私の崇拝する監督ティム・バートン&俳優ジョニー・デップの最新作『アリス・イン・ワンダーランド』。その中のとても印象深く、とても素敵なセリフ——
“この世の素晴らしい人は、みんなどこか頭がおかしい”

まさに! 素敵ですねぇ〜。

……ミュージシャン〜アーティストという種の人たちも、その大方は、みんな…どこか…物凄く……ヘン。ひとつのほら穴を掘り続けていて、それに夢中になっていて、周囲の視線も気にしていないし、声も耳に入っていない。自分のこころの赴くままに、我が道を突っ走っている。
そうしてみんな、素晴らしく魅力的で、憎いほどに素敵です。

そうそう、当時つき合っていた彼女が、久しぶりに家に遊びに来た…というのに、その時に突然、“物凄くよいメロディー”が頭に浮かび、その場でギターを引っ張ってきて、曲づくりを始めて、そうして彼女の存在をすっぽり忘れてしまった…という人気ギタリストがいましたっけ。
結局その直後に、思いきり振られてしまったそうですが…(涙;)。

そういえば、先日仕事をした、北米ベテラン・バンドのメンバーたちは、こんなことを言いながら、笑っていましたっけ——
“ハードロック&ヘヴィーメタル・ミュージシャンは、大人にはならないんだよ。どんどん年を取るだけさ!”

……あっはっはっ、確かに。

ミュージシャンには、若々しい人たちが実に多い。良くも悪くも(?)、みんな純粋で子どものよう。やはり好きなことをやり続けているから、やり続けてこられたからなのでしょう。仕事は一生ものですし、ですから尚更のこと、好きなことをやっていた方が楽しい。好きであれば、どんなに嫌なことがあっても、必ず乗り越えられますし。だいたいみんな、“仕事”という意識すらないようですが…。

上述の彼等は、別の場でも自ら認めていましたが、とにかく“自分たちには音楽しかなかった、音楽以外にできるものはなかった、音楽以外に夢中になれるものはなかった”…という人たち。だからこそ続けられたのでしょうし、そういうものを持って生まれた者は、本当に幸せだと思います。

素敵な人たちの素敵なセリフに触れると、とても嬉しくなります。これこそは、この仕事の醍醐味ですね。こちらも音楽を聴き始めた頃、そうして業界で仕事を始めた頃の、あのワクワク感を想い出してしまいます。何だか、凄く元気になります。
そうして特に80-90年代当時の音楽に、どっぷり漬かりたくなります。だからというわけではないのですが、このGW中はずっと、ネットの専門ラジオ局を流しっ放しで、原稿書きをしています。

例えば、有名どころでは——

●“Round & Round”(RATT)
⇒LAメタル(因みに海外での呼び名は“ヘア・メタル”“グラム・メタル”など)と言えばこのバンド。当時最も好きなバンドであり、生まれて初めてのインタビュー相手でもあります。
●“Home Sweet Home”(MOTLEY CRUE)
⇒LAメタルもう一方の雄。これは旅の最後、東京へ戻る途中に、“リセット”の意味も込めて、必ず聴く曲。バンドの“頭脳”ニッキー・シックス(ベース)は、特に魅力的な人物。
●“Unskinny Bop”(POISON)
⇒LAメタル〜パーティー・バンドその1。理屈抜きに、とにかくいい。“音楽は楽しければいいってモンだよ”…の代表格。
●“Cherry Pie”(WARRANT)
⇒LAメタル〜パーティー・バンドその2。以下POISONと同文。
●“Bang Your Head”(QUIET RIOT)
⇒この彼等も、ライヴで大盛り上がりするパーティー・バンド。ルディ・サーゾ(ベース)のアクションがたまらない。
●“Just Got Lucky”(DOKKEN)
⇒この人たちもよかった。ジョージ・リンチ(ギター)は“職人”、アーティストが憧れるアーティスト。“変わり者”だ“面倒な奴”だと、当時から色々と言われていましたが、“音楽に関して、自分にも他人にも非常に厳しい人”…というのが私の印象。だから誤解もされるのでしょう。
●“Headed For A Heartbreak”(WINGER)
⇒この人たちも、忘れちゃいけない。
●“Don’t Close Your Eyes”(KIX-S)
⇒こちらもLAメタル組。地味な存在であり、演奏はけっして上手くはありませんが、でもこれは名曲。80年代のコンピレーション・アルバムを作る場合、必ずと言っていいほど収録されるナンバー。
● “Love Song”(TESLA)
⇒夜明けのLAのハイウエイを疾走しながら聴いて、その魅力を再認識したナンバー。音楽…曲とは、聴く場所や状況により、印象がしばし変わるものなのだと、その時に痛感しました。
●“Don’t Know What You Got (Till It’s Gone)”(CINDERELLA)
⇒“オーラのある人物”で、真っ先に思い浮かぶのが、このトム・キーファー(ヴォーカル)。初めてのインタビュー時、たまたまホテルのロビーにいたところを、関係者に紹介されたのですが、フロア遠くからも見える“特別な光”を、ひとり放ちまくっていました。本当よ!
●“To Be With You”(MR.BIG)
⇒名バラード・ナンバー。エリック・マーティン(

ォーカル)から聞いた、この歌詞に関する裏話は、とても感動的だっただけに、その後の経緯(結末)はちょっと残念。バンドのリーダー格ビリー・シーン(ベース)は、非常に知的で気配りの人。
●“Into The Arena”(MSG)
⇒私の“神”マイケル・シェンカー(ギター)のバンド。何度か目の追っかけ取材時、空きの時間に、“ヒマだから、何か弾いてあげるよ。どの曲がいい?”…と言われ、迷わずリクエストしたインスト・ナンバー。あの時はもう、死ぬかと思いました…もとい…死んでもいいと思いました…もとい…本当に一瞬意識を失っていた気がします……((+_+))
●“Doctor Doctor”(UFO)
⇒その“神”がデビュー当時在籍していたバンドの、名曲中の名曲。いま聴いても、シビれます〜。
●“Rock You Like A Hurricane”(SCORPIONS)
⇒その兄ルドルフ・シェンカー(ギター)率いるバンド。伝説の野外フェス“Super Rock 84 at西武球場”には、兄弟でエントリー(“神”は当時MSG)。仕事を始める前のこと、遥か昔の話。懐かしい〜。
●“Dance The Night Away”(VAN HALEN)
⇒アリーナ・ホール・パーティー・バンドその1。音楽は楽しいに限ります。でも下手なのは勘弁よ。エディ・ヴァン・ヘイレン(ギター)は、天才的なプレイヤー。ギタリストなら、一度はコピーしたことがあるのでは…。
●“Angel”(AEROSMITH)
⇒アリーナ・ホール・パーティー・バンドその2。最近、大ホールを埋められるバンドが減ってしまって、寂しい限りです。
● “Dream Police”(CHEAP TRICK)
⇒アリーナ・ホール・パーティー・バンドその3。ロビン・ザンダー(ヴォーカル)は、大人の色気ムンムンの人。
●“Lick It Up”(KISS)
⇒アリーナ・ホール・パーティー・バンドその4。素顔の彼等もステキ。
●“Never Stop Loving You”(HEART)
⇒他にも素敵な曲は色々あるけれど、パッと浮かんだのがこれ。アン&ナンシー・ウィルソン姉妹は、特に同性に惹かれるタイプのミュージシャン。合同記者会見だったのに、思いきり緊張したのを覚えています。
●“Edge of A Broken Heart(VIXEN)
⇒こちらも女が惚れる女たちのバンド。ライヴもカッコよかったし、オフでもカッコよかった〜。“あぁなりたい”と当時思ったものです(…今でも思っている)。
●“Fool For Your Lovin’”(WHITESNAKE)
⇒私をHRの世界に引きずり込んだ曲なので、忘れずに入れておきました。
●“Mr.Crowley”(OZZY OSBOURNE BAND)
⇒愛してやまないオジー・オズボーン(ヴォーカル)は、“変わっているけれど、とっても魅力的な人物”…の代表格。80年代のインタビュー時には、泥酔していたりと、まあ色々と大変ではございましたが、でもその後に見事復活。今やアメリカTV番組のアイドルです。この曲のギターは、私の中ではベスト3の中に入るランディー・ローズ。仕事を始める数年前に、残念ながら飛行機事故死。LAを訪れた際には、花束を持ってお墓参りに行き、音楽学校を経営されているお母さま(とても美しい女性)にも、御実家でお会いしました。お元気かな。
●“The Number of the Beast”(IRON MAIDEN)
⇒NWOBHM(ニュー・ウェイヴ・オブ・ブリティッシュ・ヘヴィ・メタル)を引っ張ってきたバンド。1曲選ぶのは辛い。いつの時代もどのアルバムでも、彼等らしい音を貫いてこられたのは、凄いことだと思います。と同時に、変わらず謙虚でユーモアのセンスに溢れたメンバーたちでもあります。
●“You’ve Got Another Thing Comin’”(JUDAS PRIEST)
⇒シメは彼等しかいません。貫禄のライヴは、還暦を迎えた現在も変わらず。こちらも1曲選ぶのは辛い。学生時代、“好きなタイプは?”と聞かれるたび、“グレン・ティプトン!”(ギター)と即答していたほど、聴き込み惚れ込んでいました。実際、本当に魅力的な人(…たち)です。

あぁ〜〜、HR/HMって、やっぱりいいなぁ〜。
音楽のことを、“生活の一部、なくてはならないもの、空気のような存在”…と、以前あるミュージシャンが言っていましたが、まさに! 本当にそう思います!! \(^o^)/

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高校までをカナダと南米で過ごす。現在は、言葉を使いながら音楽や芸術家の魅力を世に広める作業に従事。好物:旅、瞑想、東野圭吾、Jデップ、メインクーン、チェリー・パイ+バニラ・アイス。

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