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ネコの手にて、すみません…

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通訳・翻訳者リレーブログ

慎之介: 久しぶりだニャ〜〜ッ!
ねね: だニャッ!
慎之介: さっきちょっと調べたら、2009年7月15日以来だった。
ねね: ねーたん、どーしたん?
慎之介: 部屋の隅っこで、ほらっ、頭抱えてブツブツ言ってる。
ねね: ほんとだっ。忙しそうだニャッ。
慎之介: ニャッ。
ねね: あれっ? 紅葉を観に、京都と奈良へ行くって言ってたの、どーしたん?
慎之介: バタバタやっている間に、ホテルが取れなくなっちゃったみたいだっ。
ねね: あニャニャッ。このシーズンは、そうとう前に予約しとかないと、ダメだもんニャッ。
慎之介: んニャッ。でも、仕方ないから、来年の雪の時期に、代わりに行こうって、予定を切り替えたみたいだっ。
ねね: ああ、ずーっと前から言ってたもんね。雪化粧の金閣寺とか室生寺を観たいって…。
慎之介: うんうん、美しいだろうニャ〜。

ねね: まあ、今年の紅葉は、この間の日光で、美しい場面、ずいぶん観て来たみたいだし…。
慎之介: うんニャッ。
ねね: 都会でも、紅葉の美しいところ、いっぱいあるみたいだしニャッ。
慎之介: うんニャッ。
ねね: この間、青山のイチョウ並木も、ちらっと見てきたって言ってたよねっ?
慎之介: ニャニャッ! 紅葉はイマイチだったらしいけど。でも屋台はあっちこっちに出てて、賑やかだったって。
ねね: でもねーたん、ああいうの、あまり好きじゃないんだよねっ?
慎之介: うん、なんかボヤいてたっ。賑やかでいいんだけど、静かに自然を楽しみたいって時は、ちょっと邪魔だって。
ねね: あ〜、なんか、分かるよーな気するニャッ。

ねね: それにしても、ねーたん、最近ボヤきが多くないかっ?
慎之介: だニャッ。どーしてなのか、この間ボク聞いてみたら、原稿料をちゃんと払ってくれてないところが、何件もあったんだって。
ねね: あニャニャッ。かわいそーに。
慎之介: ちょっと前に、時間ができたから、山になっていた請求書を一気に書いて、ついでに振込通知書もちゃんと見てみたら、どうも足りないんだって。
ねね: 振込通知書を出してくれるだけでも、いい方だよニャッ。
慎之介: だニャッ。出してくれないところも、たくさんあるからニャッ。そうすると、余計ワケ分からないって、ボヤいてたモン。
ねね: うんニャッ。だいたいさっ、請求書なんて、山になる前にさっさと書けばいいのにニャッ。
慎之介: まあニャッ。でもねーたん、数字にもの凄〜く弱いから、どーしても後回しになっちゃうみたい。
ねね: あニャニャッ。

≪慎之介さん≫

ねね: 今朝はあれ、なにしてたん? またブツブツ言っていたけど、請求書じゃなかったみたいっし…。
慎之介: ああ、ボクも気になって、聞いてみたら、歌詞に対訳をつける前に、レコード会社側から貰った英詩のコピーに、蛍光ペンで色分けしてるって言ってた。
ねね: なんでまた、そんなことを?
慎之介: “これで対訳をお願いします”って、輸入盤に付いてるブックレットの英詩コピーを、そのまま貰うことが、時々あるんだって。そうすると、行変えもなく、曲ごとにズラズラズラッって、ひと固まりで載ってて。それじゃあ凄〜く読み難いから、行ごとに区切って、ヴァースとかコーラス・パートを、同じ色で塗り分けるんだって。そうしておけば、対訳をつける時にやり易くなるんだって。
ねね: なるほどニャッ。色々と大変なことあるんだぁ〜〜。
慎之介: おまけにニャッ、ブックレットの背後が凄い色で、文字が白抜きじゃなかったりすると、もの凄〜く読み辛いって、ヒーヒー言ってる。
ねね: 大変だニャッ。
慎之介: その上ニャッ、そんな対訳の仕事を抱えながら、ブツブツ言ってた時に、急ぎの対訳の依頼が来たんだって。
ねね: ニャニャニャ〜〜ンと!!
慎之介: 中身を聞いたら、恋愛ものが多いって言う話だったから、“じゃあやりましょう”って引き受けたんだって。特急料金にしてくれたらしいし。それにだいたい、20代の頃からつき合いのある人だから、“喜んでやらせて頂きますよ!”って。
ねね: ねーたん、そういう理由で仕事、けっこう選んでるもんニャッ。
慎之介: んダッ! で結局、それをさっき言った“ひと固まりになってる英詩”の合間に、急遽やることにしたんだって。
ねね: なるほどニャッ。

ねね: それからついさっき、パソコンの画面に向かって、またブツブツ言ってたけど、あれはなんだったん?
慎之介: あんまりここで“ブツブツ言ってた”ってバラしてばかりいると、“ヤバイやつって思われる”って、ねーたんイヤがるかも…。
ねね: あっ、そっか。
慎之介: まあ、とにかくさっきはニャッ、例の日本の人気歌姫の、“ちょっとお休みします話”について、あーだこーだ勝手に言ってた。
ねね: “自分の家賃のこととか、普通の金銭感覚とか、そういうことがちゃんと分かる人間になりたい”…みたいなこと言ってた人でしょっ?
慎之介: うんニャッ。
ねね: で、ねーたん、なんてボヤいてたん?
慎之介: 非凡な才能をもった芸術家は、それだけ普通の感覚にも欠けてるし、バランス感覚も悪いモンだって。
ねね: あ〜〜、なるほどニャッ。
慎之介: だから、言ってること、気持ちは分かるけど、でも普通の感覚や普通の生活を、そんなに追い求めなくったって…って呟いてた。
ねね: なるほどニャ〜〜。
慎之介: 逆に、そういう“普通の生活”を始めて、“普通の感覚”になった時に、どーいう詩を書いて、どーいう歌を歌うようになるんだろう…って、ブツブツ言っていた。
ねね: ニャルほど。だいたい、なにが普通でなにがそうでないかなんて、はっきり分からんしニャッ。
慎之介: だニャッ。ねねたんも、たまにはいいこと言うニャッ!
ねね: (^−^)

≪ねねさん≫

ねね: しっかし、ねーたん、毎日バタバタ・ジタバタしてるニャ〜〜。
慎之介: ニャッ。でもなんだかんだ言っても、書いている時って、こころが落ち着くみたい。ねーたん式の瞑想って感じねっ。
ねね: だニャッ。それに、なんだかんだ言っても、読書の時間だけは、ちゃんと作ってるみたいだし。
慎之介: んダッ! 昨日までは、『心に龍をちりばめて』を読んでた

て言ってた。
ねね: ああ〜、白石一文ねっ。読んでは“なんだかなぁ”とブツブツ言いながら、でもまた読んでしまうっていう、あの小説家の最新文庫だよニャッ?
慎之介: んダッ! でもこの作品は、まあまあ納得してたみたいだっ。
ねね: んダカッ? ところで来週は、自分でちゃんと書くんだろうニャッ?
慎之介: ニャッ!!

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高校までをカナダと南米で過ごす。現在は、言葉を使いながら音楽や芸術家の魅力を世に広める作業に従事。好物:旅、瞑想、東野圭吾、Jデップ、メインクーン、チェリー・パイ+バニラ・アイス。

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