文武両道
先週末、息子が通っている保育園の親子遠足がありました。行き先は吉祥寺の井の頭自然文化園。当日は晴天に恵まれ、絶好の行楽日和でした。モルモットに触らせてもらったり、ゾウのはな子やフェネックを見学したりして、親子で楽しい時間を過ごしました。普段は挨拶するだけのお友だちの親御さんたちとも、ゆっくりお話をする機会を得ました。子供の親として行事に参加するのは生まれて初めて。うれしいような、くすぐったいような、何だか不思議な感じです。
昨日、クライアントのオフィスでミーティングがありました。実は、仕事で外出する機会なんて滅多にありません。一年に一度あるかないか。毎日ほとんどパジャマのような格好で仕事をしているので、あわてて秋冬物のスーツを新調しました。ところが、鏡を見てがく然とするほど似合っていません。まるで七五三。やはり、スーツは普段から着慣れていないとダメですね。心なしか、歩き方もギクシャクしてしまいます。
電車に乗るのも久しぶり。いまだにSuicaの使い方がわからないので、キップを買います。目的地の芝浦に到着すると、オフィス街の雰囲気に心地良い緊張感を覚えます。今回のミーティングの目的は、スポーツ医学に関する定期刊行物の翻訳・編集体制を一新するにあたり、メンバーの顔合わせと作業スケジュールの見直しをおこなうというものでした。文化系のひ弱な私とは違い、クライアントの皆さんは全員、Tシャツやポロシャツ姿のさわやかな体育系。しかも、本場アメリカでトレーニングやコンディショニングを学んだエキスパートなのでした。
スポーツ医学に関して、日本はアメリカに比べて何十年も遅れているそうです。体育について学ぼうとしても、日本だと教育学や医学の方面からアプローチする以外に方法がありません。一方のアメリカでは、学生がアスリートとして競技を実践しながら、しっかり勉強できるような教育体制が整っており、そのための施設に莫大な費用を投じているようです。文武両道を体系的にバックアップしているわけですね。そんなアメリカで、日本人の大リーガーが活躍しているのは、想像以上にすごいことなのかも知れません。
井の頭動物園の人気者、ゾウのはな子さんは今年で58歳!