Cubs Won!
11月は、毎年10月中旬に開催されるイチオシ建築イベント「オープンハウス・シカゴ」をぜひ紹介しなくては! とずいぶん前から決めていたのですが、10月末~11月初めにかけて、まったく予想外な出来事がいろいろと……
今回は、あえて「プラスの予想外」に絞ろうと思います……
そう、シカゴ・カブズがリーグ優勝したうえ、108年ぶりにワールドシリーズまで勝ってしまったのです。
→ ナショナルリーグ優勝を果たした翌朝のリグレーフィールド
108年ぶり、と言われてもピンときませんが、前回ワールドチャンピオンになったのは1908年とのこと。地下鉄の中で誰かが「セオドア・ルーズベルトが大統領だったんだから、すごい昔だよな~」とか言ってました。日本では日露戦争が終わって3年ほど過ぎ、首相は西園寺&桂が交互に担当する「桂園時代」の真っただ中だったよう。
とにかく、地元ファンにこよなく愛されつつも勝てず、「全米で最も愛すべき無能集団(America’s
most lovable sad sacks)」とか「ヤギの呪い(興味のあるかたは検索してみてください)」とまで言われていたカブズの晴れ舞台。いや~「街中一丸となって応援」を実感する日々でした。
↑ (写真・左)ダウンタウン・シカゴ川にかかる橋。星条旗やイリノイ州旗に混じってカブズの応援旗(「W」の旗)も。(写真・右)リグレー球場近くのスタバにて。バリスタさんも全員カブズ帽。
いたるところに白地に紺の「W」マークの応援旗(もともとはカブズの勝利(Win)を知らせる旗だったらしいです)がひるがえり、道を歩く人々の7割くらいはやたら派手な原色の青や赤(カブズのチームカラー)のアイテムを身に付け、なにかといえばカブズの本拠地・リグレーフィールドやその近所に足を運ぶ日々。
普段はまったくと言っていいほど野球ニュースはフォローしていない私ですら、さすがにワールドシリーズ最終戦の日は赤&紺の装い。夕方の帰宅途中には地下鉄でラジオを聴いてた通りすがりのおばさんにスコアを聞いたりしてました(当然、降車時の挨拶は「Go Cubs!」 笑)。
その後、延長10回におよぶ熱戦の末にカブズが勝つと、その瞬間から(夜の11時だというのに)ご近所のあちこちから花火の音が。3時間くらいは鳴りまくってたけど、誰も文句は言わないはず(たぶん)。
翌々日の金曜の朝は優勝パレード。リグレーフィールドを朝10時に出発し、ダウンタウンでお祝い集会というスケジュールで、ものすごい人・人・人でしたが、皆ハッピーそうでした。108年に1度の幸せに立ち会えたことに感謝した1日。
← 優勝記念パレードの様子。(写真・左)リグレーフィールドの近辺、(右)ダウンタウン。人が多すぎてパレードを見るどころか、どこにも行けず。