I♥CPL
シカゴでも、8月の終わりごろから学校が順次始まり、9月初めのレイバーデーの連休も過ぎ、すっかり「夏は終わり」「秋/新学期だ~」という感じになりました。今回は、シカゴの公共図書館(Chicago Public Library:CPL)について書いてみます。
シカゴの市政や公共サービスは、正直、「文句を言いだすとキリない……」といった感じなのですが、そのなかでいつも感心するのは、公共図書館サービスの充実度。仕事上の調べものにも、面白そうな本探しにも、ふと興味のわいた分野のリサーチにも、本当に助かっています。
ダウンタウンにある本館ハロルド・ワシントン・ライブラリー(←左の写真)には、日本の書籍を集めた棚もあります。
ちなみに最近借りたDVDで面白かったのは、デンマークのTVドラマ「(邦題:コペンハーゲン)」。遅ればせながら、という感じですが、見てみたらはまってしまい、3シリーズ分、夜更かしして一挙に観てしまいました。
普通に本やDVD、CDを貸し出してくれるだけでなく、インターネット経由での貸し出しにも対応。タイトルによっては、映画や本をダウンロードして楽しめます(もちろん期限付きですが)。
貸出期間は、基本的に本やCDは3週間、DVDは1週間ですが、次に誰もリクエストしていなければ、最大15回まで更新可。つまり本やCDなら3週間X15=45週間、1年近く借りてもOKという寛大さもありがたいところ。
昔は、館内の無料WiFiを使いたいとき以外は、必要な本やDVDを借りたらサヨナラ、という感じでしたが、数年前に、館内席に飲み物が持ち込めるようになり(蓋付きであれば、スタバのコーヒーのような形態でもOK)、居心地も格段に向上しています。
↑ ハロルド・ワシントン・ライブラリー9階にある「ウィンターガーデン」。
ちょうどいい休憩場所になっています。
各種サービスも充実しています。たとえばオンラインサービス(無料。利用には図書カードが必要)で私がよく利用するものをご紹介すると……
- Hoopla 映画や音楽の視聴サービス。図書館に行けないとき(忙しいときや夜間)、旅先などで映画や音楽が借りたいときに。
- Mango Languages 旅行の前など、外国語を学びたいとき。これまでに私がトライしたのは、スペイン語、韓国語、ポルトガル語、ハワイ語など。60を超える言語を扱っているとのことで、海賊が使う英語、ワインやチーズに関するフランス語、なんてのも学べるようです。
- National Newspapers シカゴトリビューンはもちろん、ニューヨークタイムスやワシントンポスト、USAトゥデイなど全国紙に掲載された記事が検索・閲覧できます。
- OverDrive 電子ブック、オーディオブック、音楽、動画サービス。※ちなみに電子ブックはその他、キンドルやPDFフォーマットでも借りたりします。
また、ハードウェア環境は各館異なるようですが、スキャナーも無料で利用できます。コピーしたい情報をUSBフラッシュドライブに保存したり、自分にメールしたりできるのはとっても便利。あと、ここ数年は「Maker Lab」というDIY空間が設置され、レーザーカッターや3Dプリンターを材料費のみで使えるようになっています。
↑ ワークショップに参加して作ったコースター。
パソコンでデザインし、レーザーカッターでプラ板を切断しています。
さまざま分野の無料講座やワークショップも随時開催しています。私が今年参加したのは、手作りのビーズアクセサリー講座、DIYビール101講座など。
さっき調べたら、来月は、コーヒー豆の自家焙煎講座があるよう(ぜひ参加したいなあ)。もうすっかり「 I♥CPL」です。
Chicago Public Library http://www.chipublib.org/