「そうだ、自転車に乗ろう」と思う街
5月末のメモリアルデー連休、快晴の朝。ヨガに行こうと自転車で家を出るも、「どうも間に合いそうにないな~」。がっかりしながら何となくレイクサイド方面に走って行くと……あれ!? Lakeshore Drive(ミシガン湖畔沿いの高速道路)が自転車天国になってる!
つい合流し、そのままダウンタウンまで行ってしまいました。
後で調べてみると、「Bike the Drive」が進行中だったよう。いつもは自動車オンリーのLakeshore
Driveを年1回だけ(早朝から5~6時間)自転車乗り貸し切りにして、みんなで気持ちよく走ろう! というイベントで、今年で15年目になるとのこと。
↑ 当日、写真を撮りそこねてしまったので、代わりに
平日ラッシュアワーのLakeshore Dr
ダウンタウンから南北にそれぞれ約12kmマイルが自転車用に封鎖されるので、どちらか方面への往復なら約24km、通しの往復なら約48kmまで各自好きに走れます。
(なお、どうやら事前の参加登録が必要だったようです……)
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平坦な土地が広がる中西部にあるシカゴ。もともと地理的条件に恵まれているうえ、前市長のデイリー氏が「全米で最も自転車フレンドリーな街をめざす」と頑張ってくれたおかげでインフラも充実しています。
↑ 自転車用ラック@Clark St & Roscoe St
●気軽に輪行♪
個人的に一番ありがたいのは、公共交通機関を使って「輪行」が気軽にできること。日本では、車輪を外したり、専用の袋に入れたりしなきゃいけないので、かなりめんどくさいイメージがあるのですが(トライしたことはありません)、こちらではバスや電車にそのまま積み込みOK。
シカゴ市営交通(CTA)の場合、バスは365日いつでも、電車も平日のラッシュアワー(朝は7:00am~9:00am、夕方は4:00pm~6:00pm)を除くすべての時間、自転車の持ち込み(バスの場合は外付けのラックへの積み込み)が可能。
郊外鉄道のMetraでも、平日のラッシュアワー(シカゴ着6:31am~9:30amの列車と、シカゴ発3:00pm~7:00pmの列車)以外は自転車の持ち込みOK。そのうえ、CTA・Metraとも、自転車を持ち込んでも追加料金ゼロ。
疲れたときや天気が崩れてきたとき、また急いでいるときや単にめんどくさいときなど、輪行オプションは本当に便利。おかげで、どこにでも気軽に「自転車で行こうかな?」と思えるようになりました。
●全長360kmを超える自転車道ネットワーク
シカゴ市のウェブサイトによれば、市内自転車道ネットワークは現在360km以上にも及んでいるそうで、2020年までに約1,000kmの自転車道を整備するという目標も発表されています(達成できるかどうかは知りませんが)。
どの道路が自転車用に整備されているのかはウェブサイトで確認でき、請求すれば市内自転車道マップの最新版を無料で送ってもらえます。
●自転車シェアプログラム「Divvy」
自転車シェアプログラムも2013年から導入されています。1日(24時間)単位、または年間契約で、好きな場所から借りて好きな場所で返せるシステムで、住民にも観光客にも重宝されているようです。
↑ Nature Museum前のDivvyステーション
サイトによると、現在、2015年春の時点で稼動している自転車ステーションは476カ所、自転車は4,760台。カバー地域はダウンタウンを中心に約230平方kmに及んでいるようです。利用料金は、1日(24時間)プランが9.95ドル、年間契約すると年99ドル。
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シカゴに気候のよいときにお越しになる機会があれば、ぜひ自転車で街を走ってみてください。シカゴのクラフトビール醸造所&バーめぐりにも最適ですよ♪