シカゴのマルディグラは甘~いドーナツで
前回投稿の時点(1月上旬)では「今年は暖冬♪」と油断していたのですが、その後いきなり最低気温がマイナス近くになる日が何日か続き、「ああ、やっぱりここはシカゴ」という感じになりました。
ただでさえ低血圧・低体温ぎみの私はあやうく冬眠モードに突入しそうになり、去年の4月以来ご無沙汰していた近所のホットヨガスタジオに復帰したのが2週間前。ホットヨガは寒いときにしか行かないのですが、不思議なくらい体調がよくなります。時間をとられるし洗濯も面倒(毎回、ヨガマットサイズのタオルが汗びっしょりになるので)なのが難点ですが、年に一度の身体の大掃除と思って頑張って通っています。
でも、よく考えたら日本では立春。シカゴでもマルディグラとか春っぽい話題もちょこちょこ目にするようになりました。
ちなみにマルディグラというのはキリスト教起源のお祭りで、復活祭前の特別な準備期間に入る前に行う、飲めや歌えの大騒ぎ(いわゆる謝肉祭/カーニバル)のクライマックス的なお祝い。
寒すぎるシカゴでは屋外での派手なカーニバルとかは催されませんが、やはりそれなりにお祝いしているようです。シカゴ・マルディグラ協会では1890年からカーニバルを祝っていて、アメリカ最古だそうですし(当然インドアでしょうが)、レストランではマルディグラで有名な南部ニューオリンズの名物料理や飲み物がスペシャルになったり、ベーカリーでは「Paczki(ポンチキ)」というお茶目な名前のポーランド由来のお菓子を期間限定で販売したります。
↑ シカゴの老舗ベーカリー (創業して94年目だそう) DINKEL’sのPaczki予約フォーム
Paczkiというのは、ポーランド風ドーナツと言ってもよいようなお菓子で、揚げた生地の中にクリームやフルーツが入っています。シカゴでは(おそらく中西部の多くの地域でも)この期間に欠かせないデザートのようで「Paczki Day」なるものまで存在します。「Paczki Day」は基本的にFat Tuesday(謝肉祭期間の最終日にあたる火曜日)と同じ日で、今年は2月9日(火)になります。Paczkiの販売は、この1週間前~前日から当日までというところが一般的なよう。
毎年「Paczki Day」が近づいてくると、どこのベーカリーがどんなPaczkiをいつ販売するか、といった情報がニュース等で報じられます。たぶん、シカゴ市民にとってはFat Tuesdayといえばマルディグラというより、「Paczki Day」なんじゃないかなあ(ド派手な服装で肌を見せて踊りまくるより、暖かい部屋で甘いドーナツを食べる方が好きそうなイメージ)。
夫と私も、金曜の朝ごはん代わりに食べてきました。2人で3つ(アップル&シナモン、チョコレート、チーズクリーム)。う~ん、甘い……もともとアメリカのドーナツは相当甘いと思うのですが、かなり強烈です。確かにこれで、本格的な春の到来までサバイバルできそうです(すくなくともカロリーの面では……)。
↑ チョコレートPaczki。外側のコーティングだけでも甘いのに、中にもチョコクリームがたっぷり。
皆さんもよろしければ、今週の火曜日は甘~いお菓子など楽しんでみてください。