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温泉が恋しい

さるるん@ロシア

通訳・翻訳者リレーブログ

先週の水曜日に、給湯が止まった…。

ロシアでの給湯は、日本みたいに各家庭に給湯器があるわけではなく、建物ごとか、地域ごとかわからないけど、どこかで制御されて、各家庭で蛇口をひねるとお湯が出る仕組みが一般的。

毎年春から初夏にかけて、給水管点検のために3週間給湯が停止になる。この時期、水はまだ冷たい。つらいのは、やはりお風呂に入れないこと。湯沸しポットや大鍋を総動員してお湯を沸かし、バケツいっぱいに溜め、それを水でうめて、手桶でお湯を浴びることになる。

でも、手間はかかるけど、お湯が浴びられるだけ贅沢、だと思う。

もう10年以上も前の夏、ネパールはラムジュン郡の山村に6週間住み込みで、貧困層の自立支援プログラムのモニタリングをしたことがある。カトマンズからバスで5時間程行ったところから、徒歩2時間。 電気も、水道も、電話も、車もない村。 ちょうど雨季で、一年でも気温が一番高い頃。 夜になっても暑くて、どしゃ降りときたら、蒸して寝苦しいこと、この上ない。

そのときの私のお風呂は、川だった。。 川で水浴びしている最中に、水牛の群れが水浴びに来ることが結構あった。角があるから、近寄られるとちょっと怖い。 雨の日は、お風呂=川に入れない。大雨の後は、晴れても、川が濁流と化しているから入れない。汗を流せないのがつらかった。

それに比べれば、ここでお湯が出ないことくらい何てことはない。まだ汗をかくような暑さでもないし。

…でも、この時期はいつも以上に日本の温泉が恋しくなる。

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さるるん@ロシア

米系銀行勤務後、米国留学中にロシア人の夫と結婚。一児の母。我が子には日露バイリンガルになってほしいというのが夫婦の願い。そのために日本とロシアを数年おきに行き来することに。現在、ロシア在住、金融・ビジネス分野を中心としたフリーランス翻訳者(英語)。

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