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孤独な国・・・
来週いよいよロシアに帰ります。
気になるのは、やはりロシアvsグルジア&米国がこの先どうなるのかということ。北京五輪開会式から、あんなニュースが飛び込んできたものだから、今ひとつオリンピック気分にはなれず鬱々としています。
昨日いぬさんが「ロシアのグルジア侵攻が不気味な動きだと感じていた」と書いていらっしゃるのを見て、また暗い気持ちに…。
ロシア人の目線で見ると、今回の直接のきっかけはグルジア軍による南オセチア分離独立派への攻撃であり、そのような内戦を阻止する役割を担うロシア、グルジア、オセチア(南と北)の四者から成る平和維持軍のグルジア兵がロシア兵を攻撃したことです。根本的な原因は、欧米(特に米国)がグルジア・ウクライナと結託してロシアを囲い込もうとしてきたことだと思います。両国のNATO加盟はロシアには耐えがたいことです。
そんなことは忘れ去られ、国際社会での報道は大国ロシアが小国グルジアをいじめている、「侵攻」「侵略」しているというイメージ一色です。
グルジアの無辜の人々を巻き込んだロシアの武力行使は批難されてしかるべきだと思いますが、一方的にロシアが悪いようなイメージができていく国際世論の動きが怖いです。ロシア側に立った発言をする国もないし、つくづくロシアは孤独な国だと思います。
初動対応が遅かった米国がグルジア支持を明確にし、必要以上にロシアを非難するのを見るたび、ため息がでます。ポーランドが米ミサイル防衛配備に合意したとのニュースにますます暗澹たる気持ちになっています。「ミサイルはイランに対抗するためのもので、ロシアを念頭に置いたものではない」と言われても、それを信じるロシア人はいないでしょう。嫌な展開です。