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クリスマスシーズン

さるるん@ロシア

通訳・翻訳者リレーブログ

このところ気温はマイナス5度前後と冷え込んでいるものの、あいかわらず雪が降らないモスクワ。天気予報を見ても、やはり雪は降りそうにありません。この分だと雪のないクリスマス?

と言っても、ロシア正教のクリスマスは12月25日ではなく、1月7日。今まで日本ではあまり知られていなかったと思うけれど、もしかするとTVドラマ「ブラッディ・マンディ」で少しは知る人が増えたのではと思っています。

このドラマ、欠かさず見ています。だって、冒頭から「クリスマスイブの夜、極寒の地ロシアでは、あるウイルス取引が成立していた。密売組織の男から殺人ウイルスを手に入れた女マヤ。彼女の目的は日本でウイルスの感染爆発を起こす事だった。」なんて言われた日には、ロシア在住者としては気になって仕方ない。(ロシアを何だと思ってるの?とぼやきたくもあり・・・)なかなかのおもしろさ。主演の三浦春馬、いい演技です。今週ついに最終回。どうなるんだろう。あら、なんだか脱線してしまいました。

モスクワでも街のあちこちにクリスマスツリーが飾られています。ロシアでこのシーズン登場するのはサンタクロースではなく、ジェド・マローズ(厳寒じいさん)。スニェゴーラチカ(雪娘)と共にやってきます。そりを引くのはトナカイではなく馬。三頭立てのトロイカです。

これはロシアのクリスマスカード兼年賀状。クリスマスっぽい絵柄で「新年おめでとう」なんですよね。

来週あたりから新年にかけて、あちこちで子どもたちのためのヨールカ(クリスマス・新年パーティ)が開かれます。ヨールカは、大きなクリスマスツリー(もみの木=ヨールカ)を囲んでのお祭り。基本構成は、ジェド・マローズとスニェゴーラチカが登場し、劇あり、歌・踊りあり、ゲームありで、最後にはプレゼントが配られるというもの。女の子たちはドレスを着て、男の子たちは思い思いの仮装(騎士だったり、スパイダーマンだったり、ネコやウサギだったり)をして参加します。

劇の様子は、こんな感じ。中央がジェド・マローズ。サンタクロースよりも王様か司祭みたいな感じでゴージャスな衣装です。

劇のパターンは、みんなが集まって楽しい時間をすごしていると、悪者(たいていバーバ・ヤガーという魔法使いのおばあさん)がやってきて邪魔をする。みんなが力を合わせて悪に立ち向かい、最後には悪者も改心し、ハッピーエンド。これが定番。

ロシアでは12月24日の晩にサンタクロースがプレゼントを届けにくることはありません。大晦日の夜にツリーの下に新年兼クリスマスプレゼントが置かれているのが一般的みたい。うちの子は、12月24日の晩には日本のサンタさんが来て、大晦日にはロシアのサンタさんが来ると、虫のいいことを言っていますが。(ああ、まだ日本のサンタさんの手配ができていない・・・)

うちの子は年末年始は一人でおばあちゃんの家に遊びに行くと言っているので、夫婦二人で新年を迎えます。ちょっとさびしい。年末年始は仕事も入らないだろうし、子どももいないし、これはじっくり勉強する好機と、先日Amazonに各種専門書を発注。そろそろ届く頃です。

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記事を書いた人

さるるん@ロシア

米系銀行勤務後、米国留学中にロシア人の夫と結婚。一児の母。我が子には日露バイリンガルになってほしいというのが夫婦の願い。そのために日本とロシアを数年おきに行き来することに。現在、ロシア在住、金融・ビジネス分野を中心としたフリーランス翻訳者(英語)。

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