先週驚いたこと
<その1.生翻訳>
先週のオバマ大統領の就任演説、日本のTV番組(ライブ)で見ました。インターネット経由で日本の番組をリアルタイムで見られるサービスを利用しているのです。せっかくだから大統領の言葉を原語で聞きたかったのですが、米国のサービスにはアクセスできず、日本のTVを頼った次第です。
驚いたのは、某局が「生翻訳」と銘打ってテロップで翻訳を流していたこと。同時通訳もあり、オリジナル音声も同じくらいのボリュームで聞こえていました。通訳と翻訳では訳が全然違っていたし、ときどき大統領がまだ口にしていない内容まで「生翻訳」のテロップに出てくるものだから、「これは、どういう仕組みなの?」と気になって、演説にはさっぱり集中できませんでした。最後の方は他局も同時に見てみたのですが、生翻訳を流していた局の方が少しだけ遅れて放送していたような・・・。事前に演説原稿を入手して翻訳を用意し、実際の演説が原稿どおりか数秒の時差の間にチェックした上でテロップを流していたのか???
「生翻訳」なる言葉は今まで聞いたことがありませんでした。興味深い試みでしたが、音声(通訳)と文字(翻訳)で異なる訳が送られてくると、情報をさばききれなくて、しんどい・・・。それにしても、よその国の大統領就任式のためにTV局が3局もライブ特番を組むなんて、やはり日本は不思議な国。
<その2.指紋押捺>
長い道のりを経て、ようやくロシアでの短期居住許可(3年間)がおりたので、必要とされる滞在登録手続きに行ってきました。指紋を採取されました。
今どき日本ではスキャナーを使った光学式採取だけど、ロシアでは黒インクを使った押捺。担当官が小さな石版の上に黒インクを小さなローラーで広げるのを見て、昔懐かしいガリ版印刷を思い出しました。そのローラーで私の指にインクを塗り、指紋、掌紋、手形など、いろんなパターンで2セット採取。運命線やら生命線がくっきり浮かぶ手形を見て、いっそ手相を鑑定してくれないかなと思ったりして。
今まではビザ更新を繰り返してきたのですが、今後3年間はその必要もありません。そのかわり、帰国や海外旅行をしようと思っても、「出国ビザ」を取得しなければロシアを出国できません。出国ビザ申請がまた大変らしいです。ロシア恐るべし。
<その3.雪のオブジェ>
昨日、近所の公園に突如現れた雪のオブジェ。白樺の木に縛りつけられたように立つ裸の女性。ヌードのマネキンのような感じで、オブジェだとは思いつつも、まさか本物の人間じゃないでしょうねと、娘と二人でこわごわ確認に行きました。誰が作ったのか知らないけど、妙にリアルでこわかったです。