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祖国防衛の日

さるるん@ロシア

通訳・翻訳者リレーブログ

先週の金曜日、長いこと格闘していた案件を納品し、やや弛緩気味の今日この頃です。

2月23日は、ロシアでは「祖国防衛の日」という祝日。第一次世界大戦でドイツ軍に対抗するために赤軍が結成された記念日で、以前は「赤軍の日」と呼ばれていました。(やたら戦争がらみの祝日の多い国です)

祖国防衛の日は、軍人だけではなく男性に感謝する日になっていて、日本のバレンタインデーみたいに、女性が男性にプレゼントを贈ります。(愛の告白とか、そういう意味合いは全然ありません) ホワイトデーに相当する3月8日の国際婦人デーには、男性が女性にプレゼントを贈ります。

これは、昨年の祖国防衛の日のエピソードですが・・・
祝日前の金曜日、勤務中の夫のもとに「召集令状」が届きました。差出人は、職場の「婦人同盟」。

指定の時間に指定の場所に行くと、婦人同盟一同(女子社員)が待っていて、召集された兵士たち(男性社員)は整列、点呼させられました。

それから、各兵士に任地を書いた紙が渡され、一人ずつ宣誓することに。夫の任地はスイス。ミッションは「スイスの高級時計○○を婦人同盟のために調達してくること」。

日本に赴く兵士は「巻き寿司をマスターすること」、タイに赴く兵士は「マッサージをマスターすること」を誓わされたそうです。

その後、婦人同盟から前線に持って行く物資を手渡されました。それらしい雰囲気のジュート袋と包みです。

中身は、こちら。全部、保存食です。
 

後列の袋入りのものは、そばの実。中列左から、ウオッカ、きゅうりのピクルス、コンデンスミルクの缶詰、豚肉スープ煮の缶詰、ジュース。前列のチョコレートは、Nestleの男性用チョコレート。

なかなかユーモラスでしょ。ロシアの人たち、こういうとき、趣向を凝らすんですよ、すごく。

趣向を凝らすと言えば、先日うちのアパートの前に突如現れたジェドマローズ(ロシア版サンタ)とスニェゴーラチカ(雪娘)。誰が作ったのか知らないけれど、只者ではなさそうです。

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記事を書いた人

さるるん@ロシア

米系銀行勤務後、米国留学中にロシア人の夫と結婚。一児の母。我が子には日露バイリンガルになってほしいというのが夫婦の願い。そのために日本とロシアを数年おきに行き来することに。現在、ロシア在住、金融・ビジネス分野を中心としたフリーランス翻訳者(英語)。

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