どういうことだろう
深夜に調べものをしていて、頭がごちゃごちゃの状態で書いております。と言っても、仕事の調べものではありません。
このところロシア関連のニュースをチェックしていなかったので、遅ればせながら6月15日、16日にロシアのエカテリンブルグで開催された上海協力機構(SCO: Shanghai Cooperation Organization)の首脳会議と、同地で併せて初開催されたBRICs首脳会議の内容を読んでいたのです。日本とロシアのニュース記事や、ロシア大統領府のウェブサイトで。SCOの正式メンバーは、ロシア、中国、カザフスタン、キルギス、タジキスタン、ウズベキスタンの6か国。モンゴル、インド、パキスタン、イラン(選挙後の混乱が続く中、再選されたアフマディネジャド大統領が参加)がオブザーバー国で、アフガニスタンのカルザイ大統領もゲスト参加。
ロシアは、いつものごとく、ドル基軸体制の終焉を決定的にしたいという意図が見え見えの発言をしていたようですが、両会議後の共同声明には新基軸通貨(あるいは今のドル体制批判)に関する明確な文言はありませんでした。中露は、国の枠を超えたスーパー通貨としてIMFのSDRを考えているらしい・・・というあたりで、頭がついていかなくなりました。SDRって通貨バスケット(今はドル、ユーロ、ポンド、円)では? 「元やルーブルも通貨バスケットに加える」というのはわかる気がしますが、SDRを具体的にどうやって基軸通貨として使うのか、その仕組みがわからない・・・。わかりやすく図解説明してほしい。そもそも、中露は元やルーブルを基軸通貨のひとつにしたかったんじゃなかったっけ? と、ボーッとしてきた頭で悩んでおりました。金融・ビジネス分野の翻訳者としても、ロシアに深い関わりのある者としても理解したいのですが・・・もっと調べてみないとわからんです。
それにつけても、ロシアはロシアだなと思います。うちの子は、将来、日本国籍を選ぶか、ロシア国籍を選ぶか、まだわからないけれど、日本とロシアはやはりずいぶん違う道を進んでいきそう。
【今週の一枚】
モスクワに来てしばらく「どういうことだろう」と悩んでいたのは、木々に塗られた白いペンキ。
防虫のためだそうです。