BLOG&NEWS

新型インフル

さるるん@ロシア

通訳・翻訳者リレーブログ

日本でも新型インフルエンザによる学級閉鎖が多いようですが、ロシアでも新型インフルエンザに対する警戒が強くなってきています。感染者は3,000名を超え、死者も15名出ています。従来のインフルエンザや風邪が流行する季節でもあり、学校では風邪の症状が出ている生徒は家に帰され、病院で完治証明書をもらわない限り、学校に通うことができません。うちの子も休み前に風邪をひき、校医に下校を命じられ、病欠のまま10日間の秋休みに突入し、休み中に義母の家に遊びに行く予定もキャンセルし、もっぱら家で過ごしていました。

在宅翻訳の仕事をする私にとっては、子どもが一日中家にいるというのは正直しんどい・・・。そこそこ治ってきても、このところのモスクワは気温が零下になる日も多く、冷たい雨や雪も降っていたため、外に出すこともできず・・・。目新しいことにチャレンジさせるべく、コロッケやらカレーライスやら、いろいろな料理の仕方を教えてお茶をにごしていました。でも、そこは女の子。そういうことが結構うれしいみたいです。

本来ならば、今日から新学期がスタートするはずだったのですが、モスクワ市は新型インフルエンザ感染予防措置として秋休みの1週間延長を決定。「風邪も治ったことだし、バーブシュカ(おばあちゃん)のところに行かせて」と娘に頼まれ、急遽私が列車で片道15時間かけて義母の住む街まで娘を送って行くことになりました。

一日中自分と遊んでくれて、愛情を注いでくれるおばあちゃんのもとで過ごす時間は、娘にとっては大切な時間。ロシアの学校では、ストレスを感じることも多いようなので、リフレッシュしてきてほしいと思っています。

ストレスと言えば、こちらの学校では、退役軍人が生徒たちに戦争の話をする機会が多いのですが、数週間前、日本兵と戦ったという退役軍人が、さんざん日本を悪く言って、うちの子と、日本人に近い顔立ちをした子(極東ロシア出身?)をにらみつけたとか。そりゃ、娘もショックを受けるというもの。話を聞いて、「頭おかしいんじゃないの、そのじいさん」と夫婦で怒りました。第二次世界大戦の日ソだけを見れば、一方的にソ連が悪いと私は思うのですが、ソ連時代の歴史の授業では、日露戦争からの一連の流れで日本のひどさ、ソ連の正しさを教え込んでいた模様。今の歴史の授業ではどうなのか、気になるところです。

Written by

記事を書いた人

さるるん@ロシア

米系銀行勤務後、米国留学中にロシア人の夫と結婚。一児の母。我が子には日露バイリンガルになってほしいというのが夫婦の願い。そのために日本とロシアを数年おきに行き来することに。現在、ロシア在住、金融・ビジネス分野を中心としたフリーランス翻訳者(英語)。

END