このところ
このところ、眠くなる時間がやたら早い。夜8時には眠くなり始めて、夜10時以降は仕事にならない。(まあ、夜10時だの、夜12時だのに仕事をすることが健全だとも言えないのだけれど)
最近、技術関連の専門用語が飛び交う翻訳案件が続いており、内容的には技術翻訳というより、むしろ文系寄り(?)の文書ではあるのですが、なかなか手ごわくて、ある程度働くと、脳が「もう今日は仕事しないよ」と信号を出しているような気がします。それでも、そういう案件にも取り組むことで、今まで縁がなかったような業界の仕事について知ったり、見えていなかったビジネスの動きや競争が見えてきたりして、ほお〜っと感心したり、いろいろ考えさせられたり・・・。そういったことが、ビジネス翻訳という仕事の醍醐味のひとつだと思います。
さて、このところ、眠いだけではなく、どうにもこうにも料理がつらい、面倒くさい・・・。こんなとき、日本にいたなら、どんなに楽なことか。だって、今日は料理したくないというときには、お刺身の盛り合わせを買って帰れば、家族に「わ〜、ごちそうだ。ありがとう。」って感謝されるのですから。ズボラ主婦にはパラダイス。お刺身、モスクワで食べる機会はめったにありません。日本食材店に行けば、冷凍のマグロ、エビなどは手にはいるけれど高いし、そのお値段に見合う味ではないから。寿司ブームで、モスクワには寿司レストランは山ほどあるのに、普通のお店で寿司ネタが買えないのは残念。
日本にいたなら、豆腐と納豆という強い味方もいる。手もかからず、栄養価も高い。モスクワでも、某日本メーカーの長期保存可能な紙パック入りの豆腐が手に入るけれど、近所には売っていないため、食卓に出る機会は少ないです。納豆は、2、3年前までは日本食材店で冷凍物が売られていたけれど、今は輸入できなくなったみたいです。
焼き魚も、ズボラ主婦の友だった。ホッケの一夜干しが恋しい。こっちで、焼き魚らしい焼き魚を食べようと思っても、手に入るのは冷凍のサバくらい。一尾まんま冷凍になっているため、自分で三枚おろししなければならないのが面倒で、食卓に登場するのは月に一度くらい。海水ほどの濃さの塩水にしばらく漬けて、半日窓辺において、一夜干しもどきを作っていたこともあるけれど、近頃はただの塩焼きですませています。
こっちの食材は、手がかかるものが多いです。たとえば、鶏の手羽先だって、日本では「くの字」型の手羽先だけ買えるけれど、こっちは手羽先と手羽元がくっついたままの姿で売られているので、自分で切り分けなくちゃいけないのです。豚や牛も、薄切り肉が食べたくても売っていないから、ブロックを買ってきて自分で薄切りにしなければならないし。
野菜にしても、日本では当たり前のように買えるものが、こちらでは手に入らず、日本でよく作っていた料理が作れなかったりします。もう書き出すとキリがないくらいです。そう言えば、先日、日本食材店に行ったとき、さつまいもが売っていたので、喜んで買って帰って、焼き芋とスイートポテトにしました。
こっちの限られた食材で、いかに手間をかけずに、おいしいものが食べられるか。もっと研究しなければならないのだけれど・・・。