ロシアの子どもの英語劇と粘土細工
先週、娘の学校(ロシア現地校)のABC Festivalに行ってきました。小2以上の生徒による年に一度の英語劇です。私にとっては、学校行事の中で唯一ことばが理解できるイベント・・・のはずが、子どもたちの英語が少々聞き取りにくかった。Rが極端な巻き舌になる典型的なロシア英語とも違う何だか妙な発音だなと思ったのですが、最後に挨拶をした先生の発音が子どもたちと同じだったので苦笑してしまいました。
うちの子の英語の発音も同様です。我が家では、娘にはまず日本語とロシア語のネイティブスピーカーであってほしいので、英語の発音がヘンだなとは思いながらも、あまりうるさく注意してこなかったのです。娘の発音に妙なクセがあるのは、私は「ロシア語の影響」だと、ダンナは「日本語の影響」だと思っていたのですが、今回、先生の英語を聞いて、「ああ、これだ」と思いました。モスクワ生活も5年目に突入し、娘は5年前には話せなかったロシア語をネイティブとして話せるようになったので、そろそろ英語教育にも力を入れていいのではないかと思い始めました。
英語劇は、歌も含めて45分程もある大作。ロシアの子どもたちは就学前から詩の暗唱をさせられてきたせいか、長いセリフを覚えるのが得意です。ロシアでは独特のリズムと抑揚で詩を暗唱するので、英語のセリフにもその影響が出ていて、それも英語らしく聞こえない原因のひとつかもしれません。
難癖をつけてしまいましたが、見ごたえのある劇でした。みんな、よくがんばった。ブラボー。
ロシアの英語教育への力の入れ方は、並々ならぬものがあるように感じます。娘は現地校の小3ですが、英語の宿題が(保護者からクレームが出るほど)多くて、英作文の割合も少なくありません。私の時代の中2レベルかも。ワークブックの設問も英語なので、娘に「問題の意味を教えて!」と訊かれることも度々。我が家では両親どちらもサポートできるけれど、保護者が英語がわからなくて宿題を見てあげられないという家庭も少なくないはず。できる子はどんどん先に進むけれど、落ちこぼれる子も続出しそうな気がします。
【おまけ: ロシアの粘土細工】
ロシアの子どもたちが作った粘土細工の写真です。ロシアの伝統工芸です。学校の図工の時間に作ることもあるし、放課後に文化センターの工芸教室に行って作る子もいます。右手前の鳥は伝統的なデザイン。童話をモチーフにした作品も多いです。
アップの写真。細部までよくできてる! かわいい!