趣味と勉強をかねて
このところ、時間に余裕があったので、趣味と勉強をかねて、十数社の決算短信や決算説明会資料に目を通していました。一応、IR関連の勉強。なぜ趣味にもなるかと言うと、嵐と関わりのある会社の決算書を中心に見ていたから。こういう報告書や資料の中に嵐の名前が出てくるとテンションが上がります。
その中で、テレビ局を取り上げて書きます。
日本テレビの説明会資料を見て、4月からの新番組「嵐にしやがれ」を土曜日の核にしたいという期待の高さにこわくなったり(関東での初回視聴率は17%台だったけれど、先週は12%台)、ドラマ「怪物くん」の堅調ぶりにニヤリとしたり。売上高は落ちているのに、番組制作費を15%以上も削減して利益を出しているのですね。3月で終了になった深夜番組「嵐の宿題くん」で、ちょくちょく「お金がないスペシャル」という節約企画をやっていたのを思い出す。
フジテレビは、19時台に鉄壁の布陣を揃えている中で、木曜19時の「VS嵐」の視聴率は他の曜日と比べると低いので日頃心配していたのですが、これについては言及なし。説明会資料では、お正月のスペシャルドラマ「最後の約束」が視聴率も良く、来月発売予定のDVDが「予約絶好調」で単発ドラマ史上最高の予約状況だと書いてあって良かった。
TBSの決算短信には「ひみつの嵐ちゃん!」が高視聴率を獲得と書かれていました。レギュラー番組を持たないテレビ朝日でも、嵐の相葉君主演ドラマ「マイガール」のDVD売上が好調だったとのこと。
という具合に、嵐の名前を見つけては喜んでいましたが、決算の数字を見ると、どこも大変だなと思います。各局とも、経済環境がまだまだ厳しい中、企業が広告費を抑える傾向にあるため、放送収入は減収。特に、タイム(番組スポンサー)収入の落ち込みが顕著。当然、番組制作費も縮小ですね。ちなみに、2月に電通が発表した「2009年日本の広告費」によると、2009年の総広告費は前年比11.5%減。総広告費の約3割を占めるテレビ広告費も、前年比10.2%減だそうです。
テレビのドラマやエンターテイメントは大好き。だけど、決算書等を見ながら、ふと思う。報道の位置づけはどうなっているのかと。テレビ局だって報道機関なのに、決算書で語られている内容と報道機関ということばが結びつかない。ニュース番組の視聴率が好調に推移しているとか、期待したほど取れなかったとか、そういうことは語られている。報道番組で不祥事があった局は、報道におけるコンプライアンスについてスペースを割いている。視聴率の取れる選挙番組には注目している。これは決算書だからと言われればそれまでなのかもしれないけれど、それだけですか?と思ってしまうのです。