ワールドカップ
昨日は、FIFAワールドカップに日本・カメルーン戦を家族揃ってTV観戦。まずは一勝。おめでとう! ありがとう!
前回2006年のワールドカップのときは、モスクワに引っ越してきたばかりで仕事をしていなかったこともあり、期間中ずっとTVにかじりついていたのですが、中田英寿が引退したことで急に関心が薄れてしまい、日本代表を見たのは本当に久しぶりでした。すると・・・中澤以外、知っている顔が見あたらない。あれ、中村俊輔は? GKは川口じゃないの? そんな調子だったので、最後の方に稲本が出てきたときは懐かしかったです。
この試合、南アとの時差2時間のモスクワでは18:00スタート。見やすい時間帯でしたが、夕食の時間帯でもあり、ハーフタイムに夕食にしようと思って前半の途中からキッチンに行ったら、その間に本田がゴール・・・。
モスクワのサッカーチームЦСКА(ツェースカ)に所属する本田の名前は知っていました。ロシア人は日本車が大好きなので、本田という名前は覚えやすいみたい。本田をホンダにかけたジョークも耳にします。ちなみにツェースカのスポンサーはHYUNDAI(現代自動車)で、本田も同社のCMに出ているようですが。
ゴールの瞬間を見逃してしまったので、試合後、インターネットで映像を探していたら、1週間前の「中田英寿×本田圭佑」の対談を発見。つい見てしまいました。中田は私にとって気になる存在なので。
前回のワールドカップでの中田は、見ていてつらかった。世界に互していくために必要な「サッカーの世界のあたりまえ」を日本代表チームに求めた中田が、「日本には日本のやり方がある」というチームの空気の中で孤立していく姿が。ブラジル戦に敗れ、日本では自分のサッカーができないと絶望した(ように見えた)姿が。国際的な視野からものごとを考え、日本的なものを変えようとする日本人が、日本からはじきだされるように見えて、つらかった。
この対談は、素晴らしかったです。二人とも驚くほどストレートに本音を語り合っていたように思います。それは、たぶん二人が似ているから。中田は、本田に自分と似た部分を感じ、だからこそ、自分のサッカー人生最大の後悔を本田に繰り返してほしくないと伝えに来た。自分の思うプレー、好きなプレーをわがままにやり通せ、と自分は前回のワールドカップで、わがままを通せずに中途半端に終わってしまったから、そうなってほしくないと。(「わがまま」という言葉を使っているけど、中田が、本田はサッカーで頂点を目指す者として当然持つべきこだわりを持っていると見ていて、それにこだわることを「わがまま」と言っています)
ものすごく大切なことを、言いにくいことも含めて、誰の目を気にするでもなく、惜しみなく、可能性を持った後輩に伝える中田の姿に感動。そして、それを聞く本田の目の輝き。その延長上に、昨日のカメルーン戦での本田のゴールがあったことに、あらためて感動したのでした。