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娘帰る

さるるん@ロシア

通訳・翻訳者リレーブログ

先週、義母の住む町に娘を迎えに行ってきました。8週間ぶりに会った娘は、猛暑対策で長かった髪をバッサリと切り、ほぼ毎日湖で泳いでいたので真っ黒に日焼けし、背も伸びたし、やせたし、「うわ〜、大人になった〜」というのが第一印象でした。

その一方で、日本語能力は後退した印象。日本語のことばが出てきにくいようです。日本語で日記を書くのを宿題にしていたのですが、促音「っ」を正しく表記できなくなっていたし、漢字もあまり使っていないし・・・。小1〜小2レベルという感じ(年齢的には小5です)。私も本気で娘が年齢相応の日本語を書けるように、時間を割いて教えていかなければならないと思いました。

迎えに行った日も猛暑。娘が「どれだけ泳げるようになったか見て!」というので、一緒に湖に行くことになったのですが、娘の水着を見てギョッとしました。日本で買ったお子ちゃま水着(おなかが見えないセパレートの水着にスカートを重ねるタイプ)が「ロシアでは水着に見えなくて奇異に映る」ということで、義母が買い与えた水着が超セクスィーなビキニ。ロシアでは、子どももビキニがあたりまえ、象のような体つきのおばあさんもビキニがあたりまえなのです。娘のビキニ姿が妙にまぶしかったです。

おみやげに義母の畑で作ったじゃがいも、にんじん、タマネギ、きゅうり、にんにく、カバチキ(皮が白っぽいズッキーニの仲間)をたっぷりいただいてきました。カバチキは娘と二人で畑まで採りにいったのですが、大きいものは直径15センチ、長さ50センチ以上もあってびっくり。長さ30センチ程度のものを二つ収穫。アパートから5分ほど歩いたところにある畑にちょっとカバチキを採りに行くだけでも汗だく。娘は涼しい顔で「この前、バーブシュカ(おばあちゃん)と2時間も畑で作業をした日はもっと暑くて大変だったよ。」と言っていました。

娘が自然に囲まれて充実した夏を過ごせたことを心からうれしく思います。煙害のひどかったモスクワとは離れたところで夏を過ごせて良かったです。

往復の列車は暑くて寝苦しかったのですが、モスクワに戻ってきたら、唐突に猛暑が終わりました。急激に10度も気温が下がったのです。雨もよく降り、おかげで森林・泥炭火災も鎮火したようで、モスクワ州の非常事態宣言も解除されました。今は、最高気温は20度を超えるものの、最低気温は10度前後です。

あの猛暑の日々がウソのように快適ではあるのですが、あまりにも急な気温の変化に体調が狂いがち。気候とは関係ないと思いますが、このところ右肩に痛みがあります。かつて1年半にわたって悩まされた左肩の四十肩が始まる前の状態にそっくりです。右肩が思うように動かせないと、左肩のとき以上にダメージがあります。本格的な四十肩にならないようにビタミンBを摂取したり、予防体操をしたりしています。仕事ができなくなるような事態になったら大変なので必死です。

年齢を重ねると何かと体に不具合が生じてきて、そうなると気持ちも沈みがち。先週書いたドラマ「歸國」で実は何より感動したのは八千草薫さんのうるわしい姿と演技でした。私が子どもの頃から、素敵なお母さん役だった八千草薫さんが今なお美しく、上品で、少女っぽささえ感じさせる演技を見せてくれること(そのためにどれ程の努力をされてきたのでしょう)に感動しました。うん、私も四十肩、五十肩でしょぼくれている場合ではない!

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記事を書いた人

さるるん@ロシア

米系銀行勤務後、米国留学中にロシア人の夫と結婚。一児の母。我が子には日露バイリンガルになってほしいというのが夫婦の願い。そのために日本とロシアを数年おきに行き来することに。現在、ロシア在住、金融・ビジネス分野を中心としたフリーランス翻訳者(英語)。

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