翻訳作業の友に
今朝、このところかかりっきりだった翻訳案件をやっと納品し終えて、ほっとひと息。ボリューム満点な次の案件も手元にあるけれど、今日は休養日にするつもりです。
今回の翻訳作業中には、20日まで開催されていたショパン国際ピアノコンクール(ショパコン)参加者の演奏がオンラインで聴けるようになっていたので、それをBGMとして流していました。今回のショパコンにはお気に入りのピアニスト、ミロスラフ・クルティシェフが参加したので、どんな演奏を聞かせてくれるのか楽しみだったのです。
クルティシェフは、2007年のチャイコフスキー国際ピアノコンクール(チャイコン)で最高位(1位該当無しの2位)を獲得したロシアの若手ピアニスト。チャイコン以来、すっかりファンになり、モスクワでコンサートがあれば、ほぼ毎回聞きに行っています。
チャイコンで最高位を得た彼が、まだ他のコンクールに出なければいけないの?というのが驚きでした。ピアニストとしてやっていくためには、「国際コンクール優勝」という肩書きが必要なのでしょうか? ショパコンの課題曲は、オールショパン。これまでクルティシェフを生で聞いてきた印象からいくと、ショパンのピアノ曲は良いけれど、コンチェルトは今ひとつだったので、優勝はむずかしいだろうなとは思っていたのですが、7位という結果はちょっとさびしい。これからも他のコンクールに出るのかなあ。チャイコン最高位というプロフィールを持っていると、かえって精神的にきつくないかなあ。心配してしまいます。
なお、クルティシェフは、今月末から日本で神尾真由子(2007年チャイコン・バイオリン部門で優勝)とデュオ・リサイタル・ツアーをするとのこと。
ピアノコンクールでは、それまで知らなかったロシアのピアニストを知るのも楽しみのひとつ。今回のショパコンの優勝者は、ロシアのユリアナ・アヴデーエワ。あまり私の好みではなかったなあ。今回気になったロシアのピアニストは、8位のニコライ・ハジャイノフ。まだ18歳ということもあり、ミスが気になるところもあるけれど、感性が素晴らしい。美しい音を出します。音楽に魂を捧げているような演奏がとても良かったです。ちなみに私が先月リサイタルを聞きに行ったミハイル・ヴォスクレセンスキー先生(ショパンのバラード第4番の演奏が素晴らしかった)に師事しているとのこと。モスクワでハジャイノフを聞ける日を楽しみにしています。
ショパコン公式サイトのVideo Archiveで参加者の演奏がI〜III stage(ピアノ曲)からFinal(コンチェルト)まですべて聞けるので、ご興味があれば翻訳作業の友にいかがですか?
クルティシェフ:
http://konkurs.chopin.pl/en/edition/xvi/video/41_Miroslav_Kultyshev
ハジャイノフ:
http://konkurs.chopin.pl/en/edition/xvi/video/31_Nicolay_Khozyainov
コンクールに関する話では、私の大好きなピアニスト、アレクサンダー・コブリンの「ヴァン・クライバーン・コンクールで優勝でき、ようやくコンクールから解放された気がします。もうコンクールは一切受けません。」という発言で始まるインタビューが興味深いです。
http://www.yamaha.co.jp/product/piano-keyboard/pianist-lounge/now/014/index.html
ところで、今、私が楽しみに待っているのは10月20日発売された関ジャニのニューアルバム「8UPPERS」。EMS追跡によればモスクワでの通関も終わっているので、今日明日にも手元に届くはず。クラシックも好きだけれど、翻訳作業で疲れたときは、嵐や関ジャニをよく聞いています。関ジャニもいいですよ〜。もうダメだというときには、渋谷すばるの「群青涙」で落ちるところまで落ちて、その後は丸ちゃんのやわらかい歌声を聞いて復活するというのが私のお決まりのパターンです。