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サハリン風オムレツ?

さるるん@ロシア

通訳・翻訳者リレーブログ

昨日、こちらのTVの「何でも知りたい」コーナーを見ていたダンナが爆笑しながら、私を呼びました。視聴者から「日本人は米が大好きで、オムレツにまで米を入れると聞きました。本当かどうか調べて下さい」という質問が届き、ちょっととぼけた感じの番組ホストが、サハリンには米入りのオムレツがあると聞いて、実際にサハリンまで行ってレポートしていました。何のことはない、オムライスのことなのですが、ロシア人の感覚からすると、オムレツの具に米だなんて信じがたい!ということらしいです。

サハリンの日本料理店とおぼしきレストランの厨房でロシア人シェフが調理していました。材料をチラッと見たところでは、長ネギ(?)、パプリカ(黄色)、マッシュルーム、チキン、ご飯、ケチャップ、卵3個。先に作っておいたチキンライスを卵の中央にのせ、うまく包めるのかな〜と思いながら見ていたら、包まずにフライパンをひっくり返してお皿の上に着地させていました。その後、形を整えた模様。オムライスの上に「イタリアンソース」なるトマト系の具だくさんソースをたっぷりかけて(かけすぎだと思う)、イタリアンパセリを飾り、理解しがたいことにサーモンの刺身を二切れ添えていました。

ちなみに番組ホストはレポート中に「オムライス」という言葉を使っていましたが、日本人とおぼしきお客さん達に料理を出すときには「Sakhalin omeletteです」と言っていました。

こんなふうに日本の食文化が紹介される番組を見るとは思いもよらなかったです。そして、サハリン=樺太であることを思い、北方領土に対するロシアの方針転換のニュースに胸を痛ませたりもしました。

ちなみに、ロシアでは、ご飯は、フライドポテトやマッシュポテトと同じように料理の付け合わせに使われるほか、ミートボールなどの挽肉料理のつなぎにもよく使われます。ちなみに、お米入りの大きめのミートボールは、お米がツンツン飛び出している姿から、こちらではヨージク(ハリネズミ)と呼ばれています。

小さい普通のミートボールは、フリカデルカと呼ばれています。私が作るフリカデルカは、まず、挽き肉(牛または合挽き)、玉ねぎ(みじん切り)、イタリアンパセリ(みじん切り)、冷やご飯、牛乳少々に塩・こしょうを加え、ミートボールを作ります。次に、スライスした玉ねぎとにんじんを炒め、しんなりしたら、ホールトマト1缶、ローリエ、ミートボールを加えて、火が通るまで煮込みます(固形コンソメを入れてもいいかもしれません)。火が通ったら、サワークリームをたっぷり(我が家は100cc位)投入し、塩こしょうで味を整え、サワークリームが温まったら、できあがり。トマト+サワークリームがロシア風です。食べるときに、イタリアンパセリやディルのみじん切りを散らします。

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記事を書いた人

さるるん@ロシア

米系銀行勤務後、米国留学中にロシア人の夫と結婚。一児の母。我が子には日露バイリンガルになってほしいというのが夫婦の願い。そのために日本とロシアを数年おきに行き来することに。現在、ロシア在住、金融・ビジネス分野を中心としたフリーランス翻訳者(英語)。

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