ロシアの冬はいつ始まるか
急に冷え込みが厳しくなったモスクワ。現在の気温は、零下15度です。まだ、一応11月なのに。
こんなに早く寒くなるとは思わず、我が家はまだ冬支度ができていない状態。ソ連時代から改修していないと思われる、このアパートの窓は、すきま風がひどいので、冬は目張りをしなければならないのですが、それがまだできていないのです。
こちらの暖房は、温湯式の地域暖房で各戸では温度調節できないのですが、この急な寒波に対応した温度設定にはまだなっていないようで、私の仕事部屋の室温は現在17.5度。窓に向かって机を置いているため、まともにすきま風を受けるので、体感温度はそれよりずっと低いはず。今の東京の屋外で終日仕事をしているようなもの? 体が冷えます。
今取り組んでいる翻訳案件が終わる金曜日までは、目張り用テープを買いに行けそうにありません。しかし、明日(12月1日)の天気予報を見ると、「最高気温、零下17度」。やはり、これは早急にダンナに買いに行ってもらわないと、仕事に差し支えそう。
私の感覚では、だいぶ前からとっくに冬ですが、我が家のロシア人たち(ダンナと娘)は「いよいよ明日から冬だ!」と言っています。明日の予想最高気温が零下17度だからではありません。ロシアでは、冬は12月1日に始まるのです。ちなみに春は3月1日から始まります。四季それぞれが暦上3ヶ月ごとに「公式に」区分されているのです。日本にも春分の日、秋分の日などがありますが、それ以上にロシアでは季節を日付で区分する感覚が強いようです。
また、ロシア人は「ロシアの四季」を愛しています。たしかに春の新緑と秋の黄葉はものすごく美しい。でも、私の感覚では、モスクワでは一年の半分は冬のようなものなので、四季と言うより、寒季と暖季の二季に分かれているような気がします。