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時差ボケ中

さるるん@ロシア

通訳・翻訳者リレーブログ

先週、2週間の一時帰国を終えてモスクワに戻ってきたのですが、まだ時差ボケに苦しんでおります。午後7時頃から眠くなり早々と寝るのですが、午前2時〜3時に目がさめてしまいます。仕事も調子が狂っています。早くモスクワ時間で生活したいです。

今回の一時帰国では、本当にモスクワを脱出して日本にたどり着けるか不安な旅を経験しました。異常気象のせいです。モスクワを出発する直前に、気温が上がり雪が融け、その後冷え込んだため、モスクワ中が凍り、道はスケートリンク状態。モスクワ市は、外出を控えるよう呼びかけていました。木々も氷で覆われ、その重みで枝が折れて電線が切断され、停電が多発。帰国前日には、モスクワ・ドモジェドボ空港も停電でフライトキャンセルが続出。出発当日も、まだ電力供給が不安定で、空港はかなり混乱していました。電光掲示板は不完全、イミグレーションは大混雑、機内預け荷物は停電のため飛行機に積み込めず後送になるなど、かなり大変だったのですが、無事帰国できました。年末の山陰地方の大雪被害のニュースを見て、私の苦労など苦労のうちに入らないと思い、心を痛めておりました。

実家のある函館も、日中に融けた雪が夜に凍り、お正月はどこもかしこもツルツルでしたが、その後、例年以上の雪が降り、雪かきが大変でした。

お正月を実家で両親と過ごしたいと思って帰国したのですが、あらためて両親が健在で、「帰る場所」があることの幸せを感じました。みんなでおいしいものを食べて笑っていられる、そんなひとときが、しみじみ幸せだと思いました。もちろん、実家の大きなテレビで、嵐が司会を務めた紅白歌合戦も楽しみました。

仕事関係では、新しいノートパソコンを購入しました。今使っているPCは2008年夏に買ったもので、まだまだ使えるとは思いますが、突然ダメになったときに備えて・・・。新しいPCはWindows 7、2コア/4スレッド。まだ使い込んでいないので、今まで使っていたVistaとの違いをはっきり実感できていませんが、とりあえず起動と終了の速さに喜んでおります。また、今取り組んでいる翻訳案件に関する資料もあれこれ購入。日本にいると資料集めが楽ですね。海外在住だと—そして郵便事情が悪いと—こういう点が不便です。

そうそう、日本に帰って何に一番驚いたかと言えば、自分の体型です。モスクワのアパートには全身が見える鏡がなかったので、長いこと、自分の上半身しか見ていなかったのですが、日本ではいたるところで全身を見る機会があり、去年の夏あたりから激太りしているような気はしていましたが、「こんなことになっていたとは」と呆然としてしまいました。鏡を見ることは大切ですね。

日本に帰ると、知らない言葉を耳にして「???」となることがあります。今回はテレビで「コスパ」と連呼していて、何のことかと思ったらコストパフォーマンスの略だったので脱力しました。昔、米国留学から帰ってきたのが、ちょうどスターバックスが日本に進出し始めた頃で、米国で毎日スターバックスのコーヒーを飲んでいた私には、「スタバ」という呼び方はものすごく気持ち悪かった。そのときの感覚がよみがえりました。(ちなみに、今では私も平気で「スタバ」と口にしています) 

そんな私が気に入ったのは、ダイハツの自動車のCM。「TNP」とは何ぞやと思ったら「低燃費」の略だったというもの。遠藤憲一さんと岡田准一くんの演技もおかしくて、ツボにはまり、見るたびに笑ってしまいます。

言葉に関わる仕事をしているからには知らない言葉や流行語があると気になるし、海外在住だから知らないということにあせりを感じたりもします。それにしても、妙な略語の氾濫にはついていけない・・・でも、ついていかなくてもいいような気もします。

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記事を書いた人

さるるん@ロシア

米系銀行勤務後、米国留学中にロシア人の夫と結婚。一児の母。我が子には日露バイリンガルになってほしいというのが夫婦の願い。そのために日本とロシアを数年おきに行き来することに。現在、ロシア在住、金融・ビジネス分野を中心としたフリーランス翻訳者(英語)。

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