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クリスマスイブには・・・
今年も残すところ、あとわずか。もうすぐクリスマスですね。モスクワでも、街のいたるところに、ヨールカ(クリスマスツリー)が飾られています。と言っても、ロシア(正教)のクリスマスは1月7日で、ヨールカの存在は門松兼クリスマスツリーといった感じでしょうか。
下の写真は、コンセルバトーリヤ(モスクワ音楽院)でのコンサートの帰り道に撮ったヨールカです。バックの塔は、クレムリンのもの。
今年のクリスマスイブは、大好きなピアニスト、アレクサンドル・コブリンのリサイタルを楽しんでくる予定です。まあ、12月24日は、冒頭に書いたとおり、ロシア人にとってはイブでも何でもない、ただの土曜日なのですが。
ただし、今年は12月24日に、また大規模なデモが予定されています。日本でも報道されているとおり、ロシアでは12月4日の下院選挙の“不正疑惑”への抗議デモが活発化しています。12月10日のデモには、当局発表によれば2万5千人、主催者発表によれば10万人(差が大きすぎ)が参加。そのときに拘留されたリーダー格の人たちが釈放されるのが24日なのです。
ソ連崩壊後、このような規模の反政府デモが起きたのは初めてです。もともとは、9月という早い段階で、メドベージェフが次期大統領候補は自分ではなくプーチンだと発表したことに反発したもののようです。12月の下院選も、3月の大統領選も形ばかり、民主主義とは名ばかりじゃないかと。ロシアのフツーの人々がこういう行動を取ったことは、驚きでした。
ちなみに、プーチンは、米国がこうした動きをあおったと批判しています。(あり得ないことではないけれど・・・)
それでも、今のロシアに、プーチン以外に有力な大統領候補はいません。
24日は、リサイタルに行くときにデモに巻き込まれないようにせねば。