冬ごもり中
2月13日(月)、モスクワはこの冬一番の寒さを記録し、朝、ラジオが教育省からのこんなアナウンスを流していました。
「モスクワの今朝の最低気温は零下30度にまで下がり、7時現在も気温は零下30度です。学校では通常どおり授業を行いますが、小学校1年から4年までの児童は、保護者の判断で休んでも構いません。正当な理由による休みとみなし、欠席扱いにはしません。小学校5年生以上は、通常どおり登校して下さい。」
たしか日本人学校は零下25度になったら休校になるはずですが、現地校は休校にはしないのですね。ちなみに、うちの娘は現地校の5年生ですが、風邪気味だったので、保護者の判断で自主休校にしました。
モスクワで暮らすようになって6度目の冬ですが、零下30度にまで下がったのは、私の知る限り初めてです。未体験ゾーンの零下30度を体感すべく、朝のうちに買いものに出かけましたが、確かにいつもよりひときわ寒かったです。もっとも、我が家の外気温計は零下25度を示していたので、本当に零下30度を体験したのかどうか・・・。
「極寒の地」というイメージがあるかもしれませんが、モスクワは冬の寒い時期でもたいていは零下15〜20度程度なので、極寒というほどでもないのです。それでも、その位の気温になると、屋外に出ている時間を極力短くしたくなります。それでなくても、終日部屋でPCに向かっている生活ですが、この時期は気分転換に外に出ることもままならず、家に閉じこもって過ごしております。
そんな引きこもり状態で、まとまった時間が取れたときに一気読みしたのは、伊坂幸太郎の「モダンタイムス」。インターネットである複数のキーワードを組み合わせて検索すると危険が及ぶという設定が怖いですね〜。「人は知らないものにぶつかった時、まず検索する」(正確なフレーズは覚えていないけれど)。今の時代はまさにそのとおりですね。仕事柄、検索しまくりの毎日なので、いろいろ考えてしまいました。前から感じていた不安が増幅されたような感じです。
そんな中で、思わず吹き出したフレーズは、
「ここ最近、『今そこにある納期』と戦い、週末も祝日もなく働いてきたため・・・」
これは私のことか?と思ってしまった。
この作品は「魔王」の続編ということで、「魔王」を読み返したくなったのですが、なんせ「今そこにある納期」と戦わねばならないので、しばらくおあずけです。