あんまりだ〜!
我が家には4歳の息子と2歳の娘がいる。息子の方はある程度日本語も上手になってきたので、親子のコミュニケーションもほぼスムーズなのだが、娘の方は言葉もまだ発展途上。摩訶不思議なところもあれば見ていて飽きないところもある。
先日、外出先から帰宅して車を降りたときのこと。青空駐車場の脇で娘がしゃがみこむや「お〜、あんまりだ〜!あんまりだ〜!!」と叫ぶので、何事かと娘の方へ行くと、何と蟻の巣を見て感激していた。「おつかいありさん」の歌は「あんまり急いでごっつんこ」で始まるが、娘は「あんまり=アリ」と解釈していたらしい。もっともアリのことも「アリさん、いるね〜」と言っているので、どうやら「あんまり」はアリの同義語と思っているのだろう。
造語で兄と盛り上がっていることもある。「クロネコヤ○トの宅急便、オブッキョ〜!」と二人で歌いながらウキャウキャ。「オブッキョって何?」と聞いても二人そろって「えへへへ〜」と笑って答えを明かさない。他にも「ドラえもんに自転車乗せて〜」という歌も歌っている。ちゃんとメロディーもついていて、歌として成り立っている。これを聞くたびに母親の私はドラえもんが汗をかきかき重い自転車を背負う姿を想像してしまうのだが、真相はナゾのままだ。かと思うと娘は「今日ねー、先生にカード頂いたんだよ〜」と敬語を駆使して親の方が感心してしまうこともある。
2歳児というのは喜怒哀楽もまだ激しいので、我が家でも娘は「ジャイアン」「お代官様」「イナバウアー」と様々なあだ名で呼ばれている。まず、食欲旺盛で、自分の取り分をぺろりと平らげると人のものをねだる。まさに「俺のものは俺のもの、お前のものも俺のもの」のジャイアンである。「だめよ、もう食べたでしょ」と言われようものなら、ギャイーンと怒るので「お代官様」。そのうち体をそらして怒りを表し、その姿はまさに「イナバウアー」だ。
そんな娘も明日で3歳。これからどんな風に成長するか実に楽しみだ。