きっかけはホームベーカリー
少し前になるが、テンナインのスタッフ、鈴木さんが「お話当番」でホームベーカリーのことを書いていらした(4月26日水曜日http://www.ten-nine.co.jp/hc/staffblog/)。実は私もホームベーカリーが大好き。「すぐに飽きて使わなくなるのでは?」と買うのをためらっていたのだが、偶然、夫の実家にホコリをかぶっていたものを発見。数年前の機種だが借りてきたところ、すっかりはまってしまった。
パンは昔から大好きで、どちらかと言えばご飯よりパン党。イギリスのモソモソ食感のパンは旅行の際、わざわざ帰国前日に買ってスーツケースに入れて持ち帰るほどのお気に入り。ドイツの少しすっぱめの固いパンも時々無性に食べたくなる。もちろん、日本の甘め・ふわふわパンも食卓に欠かせない。そんなわけでこれまではスーパーやパン屋さんで購入していたのだが、ホームベーカリーを入手したのを機に自分で作るようになった。今では専門レシピサイトも見つけて2日に一度はせっせと作っている。
私にとってパン作りのメリットはいくつかある。まず、とにかくおいしいということ。焼き立てでホカホカ。しかも手作りなので好きなものを入れられる。これまでもすりおろしにんじんや刻みほうれん草を入れたほか、そば粉、きなこ、緑茶やフレーバーティーなどを混ぜてみた。少し変り種では乾燥わかめ!こちらは和風パンという感じでなかなかおいしかった。
もうひとつの利点は、朝、目が覚めると家中に焼きたてパンの香ばしい香りが漂っていること。この香りに「よし、今日も頑張るぞ!」と思えてくるのだ。森林浴のフィットンチッドやアロマテラピーではないが、香りがココロに及ぼす効果は大きいと思う。しかもせっかくおいしいパンが焼けたので、紅茶も葉っぱで入れたり、フルーツヨーグルトを作ったりと、朝食にも手間をかけるようになった。
さらに手作りパンは無添加。防腐剤も保存料も入っていないので素材そのものを味わえる。私自身、ホームベーカリーで作り始めてから食への関心が高まった。先日も「食品の裏側」(安部司著、東洋経済新報社)を読み、できるだけ料理は手作りにしようと思うようになったところだ。子どもが生まれるまでは大の料理オンチだった私だが、手作りも少しずつ慣れてくるとそれほど苦ではなくなってくる。最近では毎晩『お料理創作活動』をしている気分だ。
ここ数年、「食育」の重要性が唱えられているが、実はこういうきっかけさえあれば、食の大切さも子どもたちに伝えることができると思う。何事も小さな積み重ね。お料理のマスターにしても英語学習にしても、毎日少しずつやっていくのが大事なのだろう。