失速せずに読書!
「レバレッジ・リーディング」を読んだ。
この本の副題は「100倍の利益を稼ぎ出す ビジネス書『多読』のすすめ」。読書法について書かれた本は私自身色々と読んできたが、今回は日経の書評に引かれて購入した。
読み進めた結果、大当たり!まず、著者の本田直之氏は読書こそ自分への投資と語る。よってどんどん書き込みして、本のページの角も大胆に折って良いと言う。本というものは、その執筆者が長年かけて編み出した方法や秘訣が集大成されている。なのに価格はわずか数千円。いわば他人の人生を1万円以内で知ることができるのだから、読者にとってこれほどお得なことはないのだ。だからこそ自分への投資として購入し、あとで古書店で売ろうとせずにどんどん書き込んだりページを折ったりして良い、というわけだ。読み方も自分のやり方でOK。線引きも色分けする必要はなく、黒や鉛筆であっても書き込めば目立つという。
「レバレッジ」は英語で「てこ」という意味。他者の知識を元に自分の力へてこ入れすれば何百倍もの結果を出せると本田氏は述べる。
この考えに刺激されて私自身の読書法も大いに変わった。私は主にビジネス書にこの読み方を当てはめているのだが、最大の効果としては読む速度が速くなったこと。一冊の本から次の関心テーマが思いつくので、興味の範囲が広がったことも挙げられる。また書店で「面白そう」と思った本は迷わず購入。たとえ読破できなくても、一冊の中のごく一部から何かを得られれば良しと思えるようになった。
この本をきっかけに、今年は200冊ぐらい読みたいなあと思っているところ。これまで45冊を読破し、本棚には未読の本が20冊ほど。何とか失速せずに続けたいと思う。
なお、どのビジネス書にも以下のことが共通して書かれている。通訳業を営む上でも参考になりそうだ。
1. すぐやる
2. 目標を持つ
3. 締め切りを設ける
4. 業務を細分化する
5. 時代を読む。変化に合わせる
6. 人がやらないことをやる
7. 失敗を恐れない
通訳の現場でも、あるいは普段の勉強でも、この7点を常に意識しながらこれからも向上していきたいと思う。
(「レバレッジ・リーディング」、本田直之・著、東洋経済新報社、2006年)