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今年も暑中見舞い
今年も暑中見舞いのハガキを出した。
毎年この時期になると、どこまで出すべきか悩む。というのもここまでメール社会になってくると、今さら郵便でという気がしないでもないからだ。パソコンならアドレスを入力するだけで「今、すぐ」送れる。しかも先方の連絡先さえ誤っていなければ、即返事がくる可能性も高い。
それでも私はまだまだ手書きの手紙が大好き。私にとって年賀状や暑中見舞い、そして手紙のやりとりというのは、もしかしたら私自身の癒し作業なのかもしれない。そう思って、今回も例年通り暑中見舞いを送ることにしたのである。
リストに挙げたのは、仕事でお世話になっている方や親戚、学生時代の友人や幼なじみ、恩師など。そのほとんどのメールアドレスは知っているが、あえて暑中見舞い用のハガキにしたり、相手の好みを考えながら私製ハガキを使ったりした。考えてみたら、メールアドレスはパソコンのアドレス帳で頻繁にアップデートしていたが、手書きの住所録はそのまま。果たしてこの住所で大丈夫だったかなあと、宛名書きをしながら少し不安になってしまった。
ところが投函して数日たち、ポツリポツリと返事が来た。よかった、まだ同じ住所に暮らしていたんだなとホッとする。ふだんはメールばかりの相手から久しぶりに手書きの返事をもらい、「そうそう、こういう字だったなあ」となつかしくなることも。うれしくてつい何度も読み返してしまう。わざわざ私への返信のために時間を割いて手書きにしてくれてポストに投函してくれたと思うと本当にうれしい。
まだまだ残暑が続くが、暑中見舞いを通じて相手の元気な様子を知り、私自身、しあせな気分だ。