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エコバッグその後

かの

通訳・翻訳者リレーブログ

 2007年6月25日(月)のブログでエコバッグについて書いた。あれからほぼ4ヶ月がたつ。
 わが家はその後もエコバッグを愛用し、おかげで買い物時の袋詰め時間が短縮。また、レジ袋をもらわなくなったため、袋が増えずにすんでいる。
 レジ袋が家に入ってこなくなった当初、ゴミ箱にかぶせる袋としては今まで溜め込んであったレジ袋を引き続き使っていた。しかしやがてそのストックも底をつき、とうとうゴミ箱用のビニール袋がなくなってしまったのである。「エコバッグ使用に踏み切れない」という人の意見でよくあるのは、「ゴミ出し用の袋がなくなって困る」というもの。その状況がやってきたのだ。
 では実際に困ったかといえば、そんなことはまったくなかった。確かにレジ袋が完全になくなってしまい、どうしようかと思ったのだが、こういうときこそ与えられた状況の中で知恵を絞るのも楽しいもの。わが家の場合、レジ袋壊滅状態の際、代用品がないか家中を探してみた。すると出てくる、出てくる!たとえばデパートの紙袋。これをゴミ箱にかぶせるには問題ない。確かに水気のあるものは紙袋に入れられないが、それさえ気をつければ、台所のゴミ箱で使っても問題なかった。
 さらに、日ごろ使わないハンドバッグの中にもレジ袋が入っていた。スペアのエコバッグ代わりにと持ち歩いていたのだ。子どものリュックの中にも袋を発見!こちらはお出かけの際に小石や葉っぱなどを持ち帰るために入れておいたもの。ちなみに小さい子どもがいると、お散歩イコール枝や雑草の収集タイムとなる。そうそう、新聞専売所からもらった古新聞用紙袋もあったし、クリーニング店で衣類を引き取った際、ハンガーにかけたままになっていた巨大ビニールもあった。
 先日読んだ金子由紀子著「持たない暮らし」(アスペクト、2006年)では、モノがない中でどのような工夫をするかが大切と書かれていた。私の場合、今回は家にあるその他の袋でやりくりして何とかなった。つまり、工夫の過程も楽しんでしまえば良い、というわけ。
 ちなみに金子氏は、「タダでもらうものは家に入れない」、「普段使いのものこそ納得のいくものを」と説いている。たとえばコンビニで飲み物を買う際、携帯ストラップなどのおまけのついているものは買わないなど、小さなところから工夫すべきだそう。一方、石けんやタオルなどは頂き物ですまさず、自分の気に入ったものを買うほうが、気分的にも幸せになれると記されていた。
 そこで私は、旅館から持ち帰った浴用タオルを思い切って処分。その後、スーパーでタオルを購入した。500円もしないタオルだったが、自分から主体的に動いて好みのデザインを探した。やはりそうやって手に入れたモノには愛着が出てくる。こうした積み重ねが日々の暮らしを豊かにしてくれるのかな、と思う。

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記事を書いた人

かの

幼少期を海外で過ごす。大学時代から通訳学校へ通い始め、海外留学を経て、フリーランス通訳デビュー。現在は放送通訳をメインに会議通訳・翻訳者として幅広い分野で活躍中。片付け大好きな2児の母。

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