2007年最後の日に
あと1日で2008年になる。今年も無事、ここまで来られたことを感謝したい。幸い私自身、大きな病気もせず、夫も子どもたちも元気に過ごせた。双方の両親もリタイア後の人生をそれぞれエンジョイしつつ、私たち夫婦が大変な時は精神面と時間面で最大限のバックアップをしてくれた。家族の健康とサポートがあったからこそ、夫婦そろって仕事に集中できたのである。本当にありがたく思う。
仕事面では、エージェントの方々から問い合わせの電話をたくさんいただいた。スケジュールが合わず、なかなかお引き受けできないにも関わらず、「ダメもとですが」と前置きして電話をくださったコーディネーターさん。「もしかしたら別件がキャンセルになっているかもと思いまして」と別のスタッフの方。数ある通訳者の中から私のことを覚えていてくださり、連絡してくださったことにお礼を申し上げたい。
通訳現場では、緊張感が最高潮の中、たくさんのサポートをしてくださった先輩・同僚通訳者のみなさん。私が受けられなかった案件を喜んで引き受けてくれた仲間などのおかげで、無事、一年を締めくくることができた。また、指導先では新しい教材を通じて私自身の関心が広がり、さまざまな受講生から大いに刺激を受けることもできた。
今年は「書く」機会にも恵まれた。私の肩書は通訳者だが、通訳という仕事をすればするほど、自分の言葉で何かを書きたいという気持ちが数年前から募っていた。書きたいという以上に、心の内面では書かざるを得ない状況だったのかもしれない。ありがたいことに、そんな私の「書きたい欲求」に「書く場所」が与えられ、自分の思いをつづることができた。このブログもその一つだ。
2008年はどのような年になるのだろう?私自身、デビューしてからある程度年月はたっているため、デビュー当時のような体力面での過信はできない。自分のスタミナを維持しつつ、病気やケガなどに注意して、日々を大切に生きる必要がある。また、今のような家族全員の健康が永久に続くとは限らない。さらに、日本経済の状況が変わって、仕事面で大変化が訪れるかもしれない。今という恵まれた時を当たり前としてとらえるのではなく、感謝しつつ、次に何が起きても慌てないような平静の心を持っていきたいと思う。
みなさんにとって、2008年も幸せがたくさんありますように。