背中が見えてきた
通訳コンテスト当日。この日のためにT&Iのメンバー全員で頑張ってきたわけだが、O君は見事にそれに答えて予選を突破し、本選にコマを進めた。並み居る上級生を相手に健闘し、入賞こそかなわなかったものの、昨年12月のコンテストと比べて明らかに進歩を感じる通訳振りであった。
T&Iからも十数人が見学&応援に駆けつけてくれた。O君が後でみんなに送ってきたお礼のメールによると、「まだまだ敵わないけれど、入賞した人たちの背中が見えた気がする。手も足も出ない相手ではなく、十分追いつける存在だという手ごたえを感じた」とのこと。頼もしい限りだ。
合宿の感想文やコンテストの観戦記も三々五々集まりつつあるが、概ね満足のいく内容。合宿に関しては、力をあわせて一つのテーマを学ぶことがあれほどの効率をもたらすということに対する驚きと、24時間とはいえ一緒に頑張った仲間に対して、大学の授業を一緒に受けているだけでは得られなかった親近感と連帯感を感じたという声が多い。
観戦記に関しては「やっぱりコンテストは見るものではなく、出るものだ。次は自分も出場してみたい」という嬉しい声があって、大変だったけれど頑張った甲斐があったなあと口元をほころばせてしまった。
O君とN君が主催している学生たちの自主勉強会にも、新たな参加があったそうだ。また、ちょっと「自分は能力がある」と思っていた学生が、自分の実力不足に直面して、認識を改めているらしい。
教わったことは忘れてしまうが、自分で見出したことは忘れない。時間がかかるだろうが、学生たちの「気づき」を見守りたいと思う。子育てと同じで、ついつい見ていられなくなって「あーもー!そこはこう!こっちはこう!」と介入してしまうことも多いのだが、出来る限り我慢したい。
あと1ヶ月で夏休み。思い切り遊んで、思い切り学んで、充実した日々を送って欲しいものだなと思う。