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「通訳者になりたいんです」

いぬ

通訳・翻訳者リレーブログ

留学から帰ってきた学生から、「通訳者になりたいのだけれども、一度会ってお話を聞きたいと思うのですが」とメールが来た。以下お返事。

Iさん

お帰りなさい。元気に勉強できましたか?

さて、通訳者になりたいとのこと。通訳者の端くれとしては、大変嬉しく思います。

ただ、本気で通訳者になりたいのであれば、基本的に「自分の道は自分で切り拓く」という姿勢が不可欠になってきます。

今まで様々な人からIさんと同じような質問を受けましたが、(Iさんはどうかは分かりませんけれども)「何だかやりたくなっちゃったので、どうすればなれるのかなあと思って」という段階だと、実際に会ってお話してもあまり時間を有効に使えないことが多いのです。

まずは、

1 通訳者についてどの程度調べているのか
  (例えば、どんな能力が必要か、どのぐらいの給与か、生活の安定はetc.)
2 調べた上で、どのようなトレーニングをしているのか
3 その上で、何が知りたいのか
  もしくは、どのような壁を感じているのか

ということについて、ご連絡ください。

9月はすでにいろいろと予定が詰まりつつあるのですが、必要と判断したら、無理をしてでもスケジュールを調整しようと思います。

「まだそこまで考えていなかった」ということであれば、上記の質問に関して自力で(これが肝心)調べていくことで、必要な答えがかなり得られるのではないかと思いますよ。

期待の「斜め上」の回答かもしれませんが、同じ道を歩もうという頼もしい後輩に対する、1人の先輩としてのアドバイスだと思ってください。

いぬ

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記事を書いた人

いぬ

幼少期より日本で過ごす。大学留年、通訳学校進級失敗の後、イギリス逃亡。彼の地で仕事と伴侶を得て帰国。現在、放送通訳者兼映像翻訳者兼大学講師として稼動中。いろんな意味で規格外の2児の父。

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