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中国からの手紙
朝、妻が一通の手紙を手に、しきりに感心している。そのうちに朝食のスクランブルエッグを作っていた僕のところまで来て、封書を見せてくれた。中国からの手紙だ。
何だろうと思ったら、なんと丹羽宇一郎中国大使からの手紙だった。数日前、丹羽氏の「負けてたまるか!若者のための仕事論」(朝日新聞出版)を読んでいたく感心した妻が、朝日新聞出版に感想の手紙を出した。それに対してのお礼状だったのだ。タイミング的に、出版社から直ちに転送された手紙に対して、恐らくその日のうちに返事を出したようだと言う。
便箋一枚に、直筆で簡にして要を得た言葉で感謝の言葉がつづられている。公務でお忙しいだろうに、こういう心遣いが出来るといのは素晴らしいことだなと思った。文面にも暖かなお人柄がにじみ出ていた。寡聞にして良く存じ上げないのだが、きっと良い意味での「常識人」なのだろうなあ。
手紙を握り締めて、「もう私、忙しいって言い訳するの、やめようと思う。だって一国の大使が、仕事の合間をぬって直筆の手紙を送ってくださるんだから。いくらなんでも、中国大使より私が忙しいわけないもの」と感激する妻。何やら背景に紅蓮の炎が見えるような見えないような。
うーむ、君の場合はもう十分気合入った生き方してるんだから、逆にもうちょっと「忙しくて無理〜」と言えるようになると、いろいろ気楽に生きられて良いぞ。
フライパン片手に眉毛を「ハの字」にする、慢性気合不足の夫なのであった。