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「あまり後先を考えない」

いぬ

通訳・翻訳者リレーブログ

 大学は1月下旬で授業も終わり、春休みに入っております。さあ、これで今まで忙しくて読めなかった本を読むぞ……と思いきや、何だか予定が立て込んでおります。手帳を見てみると、
 ……1月31日〜2月1日福井県で英語トレーニングワークショップ、翌日授業見学および授業研究会2月2日東京で通訳に関するセミナー実施2月3日大学入試試験監督2月4日NHKで通訳シフトその後ラジオ番組収録2月5日NHKで通訳シフト2月6日大学入試試験監督2月7日NHKラジオ番組CD収録および英文収録立会い……
……あれ?
 仕事があるのはありがたいことなのですが、問題はやはり「やるべきこと」「やりたいこと」のバランスを取るのが難しいことですね。夏休みの宿題は8月25日を過ぎてから半泣きで仕上げるのを旨としていた私が、昔から直面している問題です。
 世の中には、私の妻のように、仕事の優先順位をパパパッとつけて、バリバリと出来てしまうタイプと、私のように「こっ……ちが先かなあ、やっぱり。いやいや、しかしなあ、これはちょっと気が進まないなあ。あ、これもやっとかないとだし……」などとグダグダになってしまうタイプの2種類の人間がいると思うのですが、最近しみじみ思うことがあります。
 私のようなタイプの場合、「忙しくても忙しくなくても、後先考えずにやりたいことや、やるべきことをやる」というやり方をしないとダメなようです。読みたい本は読んでしまえ!あとは読んでから考えろ!というわけですね。
ま、「やるべきこと」は、何とかなります。何といっても「やらなきゃならない」わけですから。
 その結果、睡眠時間が削られたり、「しまった、そっちもあった!」などと愕然としたり、関係各方面に「原稿(もしくは台本もしくは訳文などなどが)遅れてすみません!」と謝り倒したりすることは良くあるのですが、トータルで考えると私の場合、そういうやり方の方が良いようなのです(スミマセン)。
 「仕事を断る勇気も大切」と、よく妻には諭されるのですが、一生懸命頼まれると、やはり断れないのですね。それに、お引き受けしてしまう仕事は、やはり自分でも「やりたい」と思っていることなのです。多少大変でも「えいやっ!」と取り組んでいるうちに、次第に自分のキャパも広がっているような気がします。
 もちろん私なりに、ある程度は優先順位を付けて効率的に仕事をこなそうとはしています。最近のヒットはGTDと、それを前提に作られたDoit.imというアプリ(私はウェブ版を使っていますが)です。
 GTD  ¥thttp://ja.wikipedia.org/wiki/Getting_Things_Done
 Doit.im¥thttp://doit.im/ja/
 ただ、私のような「グダグダ型」がこれをやるとどうなるかと申しますと、スケジュールをこなせず、こなせなかったスケジュールを果てしなく「延期」し続けるという事態に陥ります。
 でも、良いのです。それはそれでリマインダーになりますし、自分が取り組むべき課題を「見える化する」ことには意義があると思っています。
 世の中の「いぬ型」の皆様、まあ、もうちょっとスマートにいろいろできたらなあと思うことはありますが、一緒にアタフタがんばりましょう!そこにきっと成長があるように思います。

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記事を書いた人

いぬ

幼少期より日本で過ごす。大学留年、通訳学校進級失敗の後、イギリス逃亡。彼の地で仕事と伴侶を得て帰国。現在、放送通訳者兼映像翻訳者兼大学講師として稼動中。いろんな意味で規格外の2児の父。

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