砂の彫刻フェスティバル
5月末から、娘の夏休みが始まりました。
ロシアの学校の夏休みは、9月まで3ヶ月間。毎年、「いくら何でも長すぎでしょ!」と思います。この週末、片道10数時間列車に乗って、娘をバーブシュカ(おばあちゃん)のところまで連れて行って、今日私だけモスクワに戻ってきました。娘は1ヶ月位、自然に囲まれた田舎町で夏をすごします。
その前に家族でどこかに行こうということになり、先週、モスクワ市内の全ロシア博覧センター(ВВЦ)で開催されている砂の彫刻フェスティバルに行ってきました。ВВЦには10数館のパビリオンのほか、遊園地、噴水などもあって、モスクワ市民のいこいの場になっています。ちなみに、モスクワっ子(子どもではない)は、暑い日は洋服のまま噴水に入って、ずぶぬれになって喜んでいます。
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砂の彫刻フェスティバルは、雪まつりの砂バージョンという感じ。アニメのキャラクターのほか、今回のテーマである「世界の有名な噴水」の砂像が展示されていました。一部、ご紹介します。
妙に印象的なキャラクター(名前はわかりません)。龍の背に座っていました。
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以下は、世界の有名な噴水シリーズ。
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これは、ウズベキスタンの福の神だそうです。手前にゴロゴロある丸いものはスイカ。
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ひととおり展示を見終わったあとは、一人用の椅子がたくさんあるので、日なたでも日陰でも、自分の好きなところに椅子を持っていって、のんびり過ごせます。子どもが遊べるトランポリンや砂場もあります。娘は遊び、ダンナは昼寝、私は読書と、それぞれ思い思いに楽しみました。
そのとき、私が読んでいたのは、テンナインの工藤社長が書かれた『英語が会社の公用語になる日』でした。ストーリーの中で、登場人物に英語を教える先生が通訳者という設定だということもあり、翻訳者の私にはあまりなじみのないアプローチで英語を教えるのが興味深かったです(「辞書遊び」は、やったことなかったなあ)。最近、めっきり新しい単語を覚えられなくなり、「ああ、この単語、この前も辞書引いたのに・・・。年齢のせいだ。しょうがない。」なんて思いがちだったのですが、この本を読んで、言い訳せずにもっと努力しようという気になりました。元気が出る本です。
ちなみに、登場人物の中では、私と年齢が最も近く、趣味も同じ(ネタバレになるので書きませんが、実にいい趣味です!)寅枝ちゃんが気になる存在でした。寅枝ちゃんが、実にいいセリフを言うんです。こういう人柄のおばちゃんが、あの趣味だというのは実にうれしいと、ニヤニヤしながら読んでしまいました。
さて、モスクワでは今週から4年に一度の第14回チャイコフスキー国際コンクールが始まります。今回も素敵な音を聴かせてくれるピアニストに出会えることを願って、何度か会場に足を運んでみたいと思っています。