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第9回 ビザ更新

飯島小枝

小学校留学inニュージーランド

皆様こんにちは。今回は、私のガーディアンビザの更新について振り返って書きとめておきたいと思います。

今回の小学校留学にあたり、日本を出発前に子どもたちそれぞれの学生ビザと、私のガーディアンビザを取得しましたが(詳細は第4回を参照)、子どもたちの学生ビザは2014年3月末日まで許可されたのに対し、私のガーディアンビザは、申請時からきっかり1年後の2013年11月中旬までしか許可されませんでした。東京のビザ申請窓口に理由を尋ねましたが、ニュージーランドでガーディアンビザを延長するように、との回答しか得られませんでした。

10月半ばに、ビザ延長の申請準備を始めました。当初は、前回と同じ申請用紙と添付書類を出すだけでよいと思っていましたが、よくよく調べてみると、子どもたちのビザ期限と同じ2014年3月末まで延長を申請するとなると、滞在期間が12か月を超えるため、今回の申請では新たに「健康診断証明書」を提出しなければならないことがわかりました。前回はニュージーランド滞在期間が12か月未満であることを前提とした「結核スクリーニング証明書」しか提出していなかったのです。この健康診断証明書は、最寄りの診療所で作成してもらうことができましたが、医師の問診と診察に230NZドル、血液検査に100NZドルかかりました。思いがけない出費でしたが、自分の健康状態を確認する良いきっかけになりました。ビザ申請の添付書類としては、この健康診断証明書に加えて、今回も滞在資金証明、親子関係を証明する書類(戸籍謄本と住民票の翻訳)、日本に残る夫がサインした委任状を用意しました。ビザ申請用紙は、日本から用意してきたものにやっと記入し終えたと思ったら、今年の7月に申請用紙が更新されていて、全部書き直す羽目になりましたが・・・。

いよいよ後は、準備した書類を提出するだけという段階になって、どの移民局に提出するのか(ニュージーランド国内には移民局が数か所あります)、返信用の封筒を同封する必要があるのかなど、細かい疑問点が出てきました。これらはニュージーランド移民局のホームページのQ&A(http://dol.govt.nz/immigration/knowledgebase/)を参考にし、何回か電子メールで質問したところ、丁寧な答えがいずれも3日以内に帰ってきました。なお、ビザ申請用紙を記入する段階で、移民局の相談窓口に電話でも質問しましたが、記入方法について具体的に教えてもらうことができました。日本では申請用紙の書き方に関する質問には一切答えられないと言われましたが、ニュージーランドでは事情が異なるようです。結果的に、書類の提出から5日程度で迅速に、更新ビザが貼られたパスポートが宅配便で届きました。

ちなみに、日本で最初のビザを申請したとき、子どもたちの学生ビザも私のガーディアンビザも申請費用は無料でした(ただし手続費用として、それぞれ3500円程度かかりました)。ところが今回、ニュージーランド国内からガーディアンビザを申請するにあたり、申請費用として165NZドルかかりました。なんと、学生ビザの場合は1件250NZドルかかるとのことです! 決して安いとはいえない料金を徴収しているせいか、移民局もカスタマーサービスを念頭に置いていると思われます。上述の通り、メールや電話での問い合わせには丁寧に答えてもらうことができましたし、ビザ更新後すぐに、今回のビザ発行にあたり移民局(ビザ相談窓口)の対応を評価してくださいという趣旨のアンケート調査が電子メールで送られてきました。

それでは次回は、最終回として、この1年間の子どもたちの成長を振り返ってみたいと思います。

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記事を書いた人

飯島小枝

上智大学外国語学部英語学科卒。農水省の現・独立行政法人に勤務後、クイーンズランド大学院日本語通訳翻訳修士課程(MAJIT)を経て、通訳・翻訳エージェントに登録、約10年間、数社のインハウス通翻訳に携わる。2012年5月にフリーランス翻訳者として独立、同時にテンナイン・コミュニケーションの翻訳チェッカーとして稼働。2013年1月末から小学校低学年の子ども2人とニュージーランド滞在中。プロフィール画像は娘さんによる似顔絵。

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