第6回 子どもたちの1日
皆様こんにちは。前回は、インターネットでの家探しと、探し当てた一軒家での初めての夜の様子をお伝えしましたが、それから早7か月が経過。ニュージーランドに到着したときは夏の盛りでしたが、季節は秋から冬へと移り変わり、今やあちこちで春の訪れを感じる今日このごろです。
というわけで、前置きがすっかり長くなりましたが、今回からニュージーランドでの暮らしについてお伝えしたいと思います。子どもたちの学校生活、休暇中の過ごし方、母親の私の1日、などなど切り口はいろいろですが、まずは学期中の子どもたちの普段の1日を追ってみたいと思います。
子どもたちが通う小学校は、9時に始業のベルが鳴ります。子どもたちは7時に起きて朝ごはんを食べますが、その間に、わたしは子どもたちのお弁当箱にお菓子とおにぎりを詰めます。ニュージーランドにはMorning Tea(午前中のお茶)の伝統があり、この時間になると学校でお菓子を食べることができます!日本の学校では、8時に家を出てから12時半に給食が始まるまで何も食べられないので、子どもたちは学校生活の中でもこの時間が特にお気に入りです。
制服に着替えて、家を出るのがだいたい8時半前後。子どもたちはキックスケーターに乗り、私は速足で歩いて、10分後には小学校に到着します。私は教室前で別れますが、時々、教室の中まで入って、担任の先生と話したり、子どもの机の中をチェックしたり、教室の掲示を眺めたりします。8時55分に1回目のベルがなると、外で走り回っていた子どもたちも一斉に教室へ駆け込み、9時のベルで授業が始まります。
Morning Teaは10時50分から30分間。この時間にたまたま学校の職員室にいたことがありますが、先生たちも楽しそうにお茶を飲んでクッキーをつまんでいました。そのあとまた授業が続き、お昼休みのスタートは12時40分。お弁当を食べないですぐに遊び始める子がいるので、最近、昼休み開始後10分間は「お弁当を食べる時間」というルールができたようです。食べ終わった子から思い思いに、校庭の遊具や芝生でサッカーやラグビーをして遊びます。
13時30分から午後の授業が始まり、終業は全学年とも15時です。15時少し前くらいから、お迎えの保護者が学校に到着し、子どもたちが教室から出てくるまでの間、会話に花を咲かせています。私の子どもたちは、放課後に習い事がたくさんあり、教室から出てくると、さっそく習い事の場所へ移動開始です。月曜日は、地元の芸術家を支援しているアートセンターで絵画や工作(下の写真は娘の作品です)。火曜日は上の娘が水泳、下の息子がサッカーの練習。水曜日は聖歌隊の練習。木曜日は上の娘の水泳、という具合です。
金曜日は習い事がなく、放課後の予定もない時は、子どもたちは校内に併設されているAfter School Care(学童保育)プログラムに参加します。内容は日本の学童保育と同じで、専門の先生が子どもたちにおやつを食べさせ、その後、保護者が迎えに来るまで面倒を見ていてくれます。レゴにコンピューターゲーム、映画にフェイスペインティングと毎回アクティビティ満載で、子どもたちはAfter School Careが大好き。ニュージーランドの学童保育では、子どもたちは宿題をさせられませんしね(苦笑)
習い事が終わって帰宅するのは、17時から18時の間です。18時過ぎに夕食を食べて、すこし休憩した後、19時過ぎから子どもたちはESOL(英語特別指導)の宿題にとりかかります。薄いリーディングの教材を音読した後、金曜日のテストに備えてスペリングの練習と暗記。下の息子はそれに加えて1-2行の日記を書き、上の娘はセンテンスの完成などのプリント教材1枚です。次の日の授業でノートに「Super Job(素晴らしい出来)」「Wow(うわぁすごい)」などのシールが貼ってもらえるのを楽しみに、二人ともコツコツがんばっています。
宿題が終わるとシャワーを浴びて歯を磨き、21時前にはベッドに行きます。実は私も、子どもたちと一緒にこの時間に寝てしまいます!1日中動き回っている子どもたちは、あっというまに寝息を立て始めます。
それでは、続きはまた次回!