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第1回 何で小学校留学?

飯島小枝

小学校留学inニュージーランド

皆様はじめまして。私は2013年の1月末から、9歳と7歳の子ども2人をニュージーランドの現地小学校へ通わせています。夫や私の海外赴任や留学ではなく、子どもたち自身が学生ビザをとっての小学校留学です。子どもたちが小さい時に、英語圏の学校を体験させたいという私の願いを夫や家族がサポートしてくれて、足掛け2年の準備期間の後に、今回の小学校留学が実現しました。ニュージーランドへ出発するまで、子どもたちはそれぞれ日本の小学校や幼稚園で充実した日々を送っていて、日本を出る必要はまったくなかったにもかかわらず、素直に新しい世界へ飛び込んでくれました。そんな私と子どもたち2人のニュージーランド小学校留学体験を、実現までの道のりや準備を含めて、気ままにお伝えできればと思います。

そもそも、何で小学校留学?それは、私自身の原体験にさかのぼります。私は高校3年生のとき、YFUという団体経由で1年間、アメリカの高校に留学しました。生まれて初めての海外旅行が1年間の高校留学。18歳でしたが、アメリカの田舎で学校やホストファミリーでの生活を通じて受けたカルチャーショックは多大でした。周りに日本人は誰もおらず、今と違ってインターネットもメールもない時代。アメリカ社会と英語にどっぷり浸かり、もし私、もっと小さい時にアメリカに来ていたら、全然違う人間になっていたかもしれない、と何度も強く感じました。そのウン十年後に、年少時に全く違う言葉と文化の中に暮らすことが人格形成に及ぼす影響を、自分の子どもで実験することになろうとは。。。

子どもたちを受け入れてくれそうな英語圏の幼稚園や小学校を探し始めたとき、第一候補は、私の大学院時代の留学先オーストラリアでした。ところが、ふとしたきっかけでニュージーランドに目が向き、調べてみると、ニュージーランドの小学校は5歳から始まるとのこと。そこで下の子どもが5歳になる2011年の初めに「近い将来、1年間子どもを留学させたいが、とりあえず今年から3年間、8月に2週間ずつ、受け入れてもらえませんか?」と、インターネットで見つけたいくつかのニュージーランドの小学校にメールを出してみました。2週間というのは、当時企業に勤めていた私が取得できる夏休みの限界です。すると、留学生の受け入れに積極的な国といえど、やはり2週間というのは短すぎるらしく、ほとんどのところからは良い返事はもらえませんでした。そんな中で、一つだけ、2週間でもいいからいらっしゃい、と返事をくれた小学校が!その時点から種々の手配を一気に進め、まずは2011年と2012年の夏休みに2週間の短期留学が実現しました。この時にたまたま出会った、同じ学校の日本人の上級生のお姉さんと同年代のお友達に助けられて、ニュージーランドの小学校って楽しい!と思えたことが、子どもたちにとって今年1年間の留学の大きな土台になったことは確かです。

次回は、1年間の留学実現までの道のりと準備について書きたいと思います。

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記事を書いた人

飯島小枝

上智大学外国語学部英語学科卒。農水省の現・独立行政法人に勤務後、クイーンズランド大学院日本語通訳翻訳修士課程(MAJIT)を経て、通訳・翻訳エージェントに登録、約10年間、数社のインハウス通翻訳に携わる。2012年5月にフリーランス翻訳者として独立、同時にテンナイン・コミュニケーションの翻訳チェッカーとして稼働。2013年1月末から小学校低学年の子ども2人とニュージーランド滞在中。プロフィール画像は娘さんによる似顔絵。

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