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母のアドベンチャーと学び

工藤浩美

工藤浩美の東へ西へ

母との共同生活は思ったようにスケジュールが立たなくて大変な時もありますが、工夫して楽しんでいます。

「軽井沢は行くけど絶対海外は行かん!」

と言っていた母ですが、体力がついてくると考えも変わってきて、一緒にソウルに2泊3日で遊びにいきました。疲れたらすぐに休めるように、明洞のど真ん中のビジネスホテルに泊まりました。

移動は基本タクシーにして、ゆったりしたスケジュールにしました。

初日は明洞をブラブラ。朝ごはんにソンロンタンを食べたり、オリーブヤングに行ったり、2人で絵を描いてもらったり。母は杖は取れたといっても、なかなか長時間は歩けなくて、街中は椅子もほとんどありません。それに母はカフェに入るという習慣がないんです。建物が密集している明洞は地下や2階のお店も多くて、レストラン選びも苦労しました。

色々考えて2日目は東大門のチムチルバンに行きました。お風呂で温まり、オンドルでフェイスマスクしながら、シッケを飲んで横になりました。私だけ汗蒸幕で汗をかきました。

その後は汝矣島の現代デパートへ。デパートは座るところがいっぱいあります。イベントでクジを引いてリップティントとアイシャドウが当たったり、フードコートでランチをして、のんびり休憩しながらショッピングしました。

タクシーのおじさんに、「お母さんは若くて可愛い」と何度も褒められて、すっかり上機嫌になりました。儒教の国だけあってどこに行っても親切にしてもらいました。母が若い頃の韓国のイメージとは全然違い、都会の様子に驚いていました。

「韓国がこげん都会って知らんやった。やっぱり何でも経験せんば分からんね!」

頭の中だけで考えるのはダメ!実際に自分の目で見ないと真実はわからないというのが、母のこの旅の学びです!

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記事を書いた人

工藤浩美

白百合女子大学国文科卒業後、総合商社勤務。
その後通訳・翻訳エージェントに2社、合計11年間勤務。通訳コーディネーターとしてこれまでに数百件の通訳現場のサポートを行なう。 2001年7月に株式会社テンナイン・コミュニケーションを設立。趣味はシナリオ執筆。

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