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アニマル・コミュニケーション

工藤浩美

工藤浩美の東へ西へ

アニマルコミュニケーションという言葉を知っていますか?私も最近知ったのですが、言葉が話せない動物と心でコミュニケーションをとることです。当たるOR当たらないという占い的なことではなく、人間と動物が心を向き合わせるワークです。

今抗がん剤治療を頑張っているアンディの気持ちが知りたくて、アニマルコミュニケーターの方にセッションしてもらいました。 

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小さい頃はやんちゃでいたずらも随分したけど、今はすっかり穏やかになったよ。自分がイケメンフレブルだということもわかっているよ。そして僕はママのこと自慢に思っている。ママは明るくて、いつもバタバタ忙しくて、努力家で、いくつになっても年齢を感じさせない。エネルギーに満ちあふれている。ママのように強くなりたい。いつも一緒にいられないけど、大きな公園とか、ドックカフェに連れて行ってくれるので楽しいよ。僕が小さい頃はママの会社にも遊びに行ったよ。

マリーは恋人じゃないよ。妹というより長年の友人という感じかな?気の合う同居人。ガウガウ友達だよ。

今僕が大きな病気をしていることは、ママの様子やお医者様との会話でよくわかっている。治療は頑張れるかって、僕は強いママの子なので治療は頑張りたい。気持ちはそうしたいけど、時々倦怠感で体がついていかない時があるんだ。痛くはないけどフラフラするし、体がだるい。今食べたいものもあんまりない。頑張るけど何をやっても僕の体が反応しなくなったら、無理したくないよ。その時がきたら僕はママと自宅で過ごしたい。最後は病院じゃなく家でママの横で眠りたい。僕はこの家に生まれてきて、とても幸せだよ。

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セッションの間中涙が止まりませんでした。コミュニケーターの方がおっしゃるには、人間のように悟っている子で、性格はとてもやさしく時々すねる子らしいです。

アンディのいる世界は私にとって呼吸するように当たり前の世界でした。朝のお散歩も、夜寝る時も、キャンプや軽井沢に行く時もいつも一緒。去年の5月、長崎往復2800キロキャンプ旅をしたのは、一生忘れられない思い出です。

 全ての命には限りがある。今回のセッションを通して、これからどうやって命と向き合っていけばいいのか、少しわかったような気がします。

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記事を書いた人

工藤浩美

白百合女子大学国文科卒業後、総合商社勤務。
その後通訳・翻訳エージェントに2社、合計11年間勤務。通訳コーディネーターとしてこれまでに数百件の通訳現場のサポートを行なう。 2001年7月に株式会社テンナイン・コミュニケーションを設立。趣味はシナリオ執筆。

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