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東京タワーのカラフト犬
朝、「暑いなぁ」とボヤキながら、アブラゼミの泣き声を聞きつつ、東京タワーの近くを歩いていました。東京タワーの下に、南極観測ではたらいたカラフト犬の記念像(群像)があるのはご存知ですか?
昭和33年、悪天候のために南極に置き去りにされた犬たちの慰霊像です。犬の像は、自分たちを置いて去っていく船を見送るかのように、遠くを見つめています。
置き去りにしなければならなかった隊員たちの胸の内は、きっと張り裂けそうだったと思います。当時天候が回復したら迎えに行く予定だったそうですが、それが実現するまでに1年という年月がかかりました。
そして翌年2頭、タローとジローの元気な姿が確認されました。「南極物語」という映画にもなりましたね。
極寒の地に置き去りとなってしまった犬たちの運命を思うと、暑いとか寒いとか言ってられないなぁと思いました。
奇跡的に生還したタローとジローは、その後も任務を遂行したそうです。